看護における問題解決過程で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
看護問題は、患者さんの個別性に基づき、看護の視点から特定されるものであり、診断された疾患名のみで一義的に決定されるものではありません。疾患名は医学的診断を示しますが、看護問題は患者さんの生活機能、反応、QOLなどに焦点を当て、個別のアセスメントに基づいて抽出されます。例えば、同じ疾患名の患者さんでも、年齢、生活環境、価値観、家族構成などによって抱える看護問題は大きく異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. 看護過程のアセスメント段階において、情報収集は多角的かつ詳細に行い、その情報を細かく分析することで、患者の全体像を把握し、個別的な看護問題を特定するために不可欠であるため、適切な説明です。選びやすい理由:一般的な情報収集と分析の重要性を認識しているため。混同注意:アセスメントの深さと、情報過多による判断の遅延。しかし、適切な分析は重要。
- 2. 患者さんの状態や環境は常に変化するため、看護問題の緊急度や重要度も状況に応じて変動することは当然であり、優先順位付けは看護計画の重要な要素であるため、適切な説明です。選びやすい理由:看護の優先順位付けの概念を理解しているため。混同注意:初期の看護計画が固定的なものと捉えてしまうこと。看護計画は動的なものである。
- 3. 看護は患者さんだけでなく、その家族や生活環境全体を包括的に捉える視点が重要です。家族も患者さんのケアに大きな影響を与えるため、看護計画に家族の視点を取り入れることは適切であり、全人的ケアの観点からも重要であるため、適切な説明です。選びやすい理由:全人的医療、家族中心のケアの重要性を理解しているため。混同注意:患者さん本人へのケアと家族へのケアの範囲。しかし、両者は密接に関連する。
- 4. 正解。看護問題は、患者さんの個別のアセスメントに基づき、看護の視点から特定されるものであり、診断された疾患名のみで最終的に決定されるものではありません。疾患名は医学的側面を示すものであり、看護問題は患者さんの反応や生活機能に焦点を当てるため、この説明は適切ではありません。正しくは:看護問題は、診断された疾患名だけでなく、患者の個別のアセスメントと看護の視点から総合的に決定される。選びやすい理由:疾患名が患者さんの状態を理解する上で重要な情報であるため、看護問題と密接に関わると誤解しやすいため。また、医学的診断が全ての問題を決定すると錯覚しやすい。混同注意:医学診断と看護診断の役割。医学診断は疾患を特定するが、看護診断は患者の反応を特定する。
国試ポイント
看護過程における看護問題の特定は、疾患名ではなく、患者の個別性に基づいたアセスメントから導き出されることを理解する。
混同注意
看護診断と医学診断の混同。医学診断は疾患の特定を行うのに対し、看護診断は個人の健康状態への反応に焦点を当てる。
次に同じ論点が出たら
看護問題の決定要因に関する記述がある場合、疾患名のみで決まるという選択肢は誤りであると判断する。必ず患者の個別のアセスメントに基づいているかを確認する。
関連知識
看護過程の展開(アセスメント、看護診断、目標設定、計画立案、実施、評価)と、その各段階における思考プロセス。特にアセスメント情報の収集と分析、個別性の重視、および多職種連携の重要性。