他の医薬品と区別して貯蔵し、鍵をかけた堅固な設備内に保管することが法律で定められているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
フェンタニルは強力な鎮痛作用を持つ麻薬であり、「麻薬及び向精神薬取締法」により、他の医薬品と区別して、鍵をかけた堅固な設備に保管することが義務付けられています。これは麻薬の不正流出や誤用を防ぐための重要な規定です。他の選択肢の薬剤は、それぞれ特定の保管要件(冷蔵、毒薬としての区別など)があるものの、麻薬のような厳重な施錠保管義務はありません。
選択肢ごとの解説
- 1. ヘパリンは血液凝固阻止薬であり、厳重な管理を要する薬剤ではありません。一般的な医薬品の保管規定に従います。正しくは:ヘパリンは一般医薬品として適切に保管されます。選びやすい理由:注射薬であるため、なんとなく厳重な管理が必要そうに感じるかもしれませんが、麻薬ではありません。混同注意:毒薬・劇薬や麻薬・向精神薬との区別が曖昧な場合。
- 2. インスリンは糖尿病治療に用いられるホルモン製剤で、冷蔵保管が必要ですが、麻薬や向精神薬のような厳重な施錠管理は不要です。正しくは:インスリンは冷蔵保管が必要な生物学的製剤ですが、麻薬取締法の対象ではありません。選びやすい理由:温度管理が必須であるため、厳重な管理を要すると誤解する可能性があります。混同注意:温度管理と施錠管理の区別がつかない場合。
- 3. リドカインは局所麻酔薬や抗不整脈薬として使用され、毒薬に指定されていますが、麻薬のような鍵付きの堅固な設備での保管義務はありません。毒薬は他の医薬品と区別して保管しますが、施錠設備は必須ではありません。正しくは:リドカインは毒薬であり、他の薬剤と明確に区別して保管しますが、鍵をかけた堅固な設備は義務付けられていません。選びやすい理由:毒薬であるため、厳重な管理が必要であると考えるのは正しいですが、麻薬ほどではないため誤って選択しやすいです。混同注意:毒薬・劇薬と麻薬・向精神薬の保管規定を混同しやすいです。
- 4. 正解。フェンタニルは麻薬及び向精神薬取締法に定められた麻薬であり、他の医薬品から厳密に区別し、施錠された堅固な設備(麻薬金庫など)に保管することが法律で義務付けられています。
国試ポイント
麻薬、向精神薬、毒薬、劇薬といった特殊な医薬品の保管に関する法的規制と実践的知識が問われています。特に麻薬の保管規定は厳格であり、看護師として理解しておくべき必須事項です。
混同注意
毒薬・劇薬の保管方法と麻薬・向精神薬の保管方法を混同しやすい。毒薬・劇薬は他の医薬品と区別して保管するが、施錠設備は必須ではない場合が多い。麻薬は施錠設備が必須である。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、麻薬、向精神薬、毒薬、劇薬のそれぞれの保管規定、交付・使用・廃棄に関する具体的なルール、およびそれらの法的根拠(麻薬及び向精神薬取締法、薬機法など)を比較検討できるように知識を整理する。
関連知識
毒薬(例:アトロピン硫酸塩、リドカイン)、劇薬(例:塩酸エピネフリン、ジギタリス製剤)、向精神薬(例:ジアゼパム、ゾルピデム)、特定生物由来製品(例:ヒト免疫グロブリン製剤)など、各医薬品の分類とそれぞれの保管・管理に関する法的要件を理解しておくことが重要です。