面接時の質問方法でopen-ended question〈開かれた質問〉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
開かれた質問(open-endedquestion)とは、患者が自由に自分の言葉で答えられる質問形式であり、多くの情報や感情を引き出すのに有効です。選択肢4は、患者が退院後の生活について自身の思いや希望を具体的に語ることを促すため、開かれた質問に該当します。これにより、患者の個別ニーズを深く理解し、その人らしい生活に向けた支援計画を立てる上で非常に重要な情報が得られます。他の選択肢は、はい/いいえで答えられたり、回答の範囲が限定的であるため、閉じた質問(closed-endedquestion)に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. これはYes/Noで答えられるclosed-endedquestion(閉じた質問)です。患者からの情報が限定的になりがちです。正しくは:患者の頭痛についてより詳しい情報を得るには、「どのような頭痛がありますか?」「いつから、どのように痛みますか?」などと聞く必要があります。選びやすい理由:症状の有無を確認する際に日常的に使われる質問なので、迷うかもしれません。混同注意:開かれた質問と閉じた質問の違い。
- 2. この質問も「はい」か「いいえ」で答えられるclosed-endedquestionです。睡眠の質や状況についての詳細な情報は得られにくいです。正しくは:睡眠の状態を詳しく尋ねるには、「昨晩はどのように眠りましたか?」「何か眠りの妨げになることはありましたか?」などと尋ねます。選びやすい理由:患者の体調を気遣う質問として適切に見えるため、選びやすいかもしれません。混同注意:具体的な情報の引き出し方と、単なる状態確認の質問の区別。
- 3. これは具体的な内容を尋ねてはいますが、回答は「パンとコーヒー」「ご飯と味噌汁」など、限定的な情報に留まりやすく、そこから会話を広げにくい傾向があります。どちらかというと閉じた質問に近い性質です。正しくは:食事内容をさらに掘り下げるには、「普段の食生活はどのような感じですか?」など、より広い範囲で尋ねる必要があります。選びやすい理由:「何を食べたか」という具体的な回答が期待されるため、開かれた質問だと誤解しやすいです。しかし、回答の範囲は比較的狭いです。混同注意:具体的な情報を得る質問と、患者自身の言葉で自由に語ってもらう質問の違い。
- 4. 正解。この質問は、患者が自身の言葉で自由に考えや希望を語れるように促しています。回答は多様で、患者の価値観やライフスタイル、将来への展望など、多岐にわたる情報を引き出すことができます。これにより、看護師は患者の個別性を理解し、よりパーソナライズされた支援計画を立てることが可能になります。選びやすい理由:患者の思いを引き出すのに有効な質問だと直感的に理解しやすいです。混同注意:特になし。開かれた質問の典型例です。
国試ポイント
看護師国家試験では、患者中心のケアを実践するためのコミュニケーション技術が頻繁に問われます。特に、患者から多くの情報を引き出し、個別性を理解するための質問技法、すなわち開かれた質問と閉じた質問の適切な使い分けが重要視されます。質問の意図と、それによって得られる情報の質と量を正確に判断できるかが問われます。
混同注意
開かれた質問と閉じた質問の区別。特に、「何」という疑問詞を使う質問でも、回答が限定される場合は開かれた質問とは言えない点に注意が必要です。例:「何時に起きましたか?」は開かれた質問ではありません。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、その質問が「はい」「いいえ」またはごく短い単語で答えられるか、それとも患者が自分の言葉で自由に説明し、詳細な情報や感情を表現できるかという視点で判断します。特に、「どのように」「どのような」「どう思いますか」といった疑問詞が含まれる質問は、開かれた質問である可能性が高いです。
関連知識
開かれた質問は、患者の主訴の全貌把握、感情の傾聴、健康問題への認識や価値観の把握に役立ちます。一方、閉じた質問は、特定の事実確認、緊急時の情報収集、漠然とした訴えを具体化する際に有効です。両者を状況に応じて使い分けることが、効果的なコミュニケーションには不可欠です。