エックス線を用いて行う検査はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
X線を用いる検査は、CT(Computed Tomography)検査と造影検査が代表的です。頭部CT検査は、X線を多方向から照射してコンピュータで処理し、身体の断層画像を得る検査です。上部消化管造影検査は、X線を通さない造影剤(バリウムなど)を体内に注入または服用させ、X線撮影によって内部構造を観察する検査です。これら以外の選択肢は、X線以外の原理(生体電気、赤外線)を用いた検査です。
選択肢ごとの解説
- 1. 脳波検査は、脳の神経細胞の電気的活動を頭皮上の電極で測定する検査です。X線は使用しません。正しくは:脳の電気的活動を頭極から記録する検査である。選びやすい理由:「脳」に関する検査であり、画像診断と混同しやすいですが、原理が異なります。混同注意:MRIやCTといった脳の画像診断と混同しやすいですが、脳波は生体電気を測定する検査です。
- 2. 筋電図検査は、筋肉や末梢神経の電気的活動を針電極や表面電極で測定する検査です。X線は使用しません。正しくは:筋肉や神経の電気的活動を測定する検査である。選びやすい理由:体内の器官を調べる検査であるため、放射線を用いる検査と誤解する可能性があります。混同注意:脳波検査と同様に、生体電気を測定する検査であり、X線を用いる画像診断とは原理が異なります。
- 3. 正解。CT(Computed Tomography)検査は、X線を体の周囲から照射し、その透過率の差をコンピュータで解析して体内の断層画像を得る検査です。頭部CTは頭部の詳細な構造を観察するためにX線を利用します。
- 4. サーモグラフィは、体表面から放射される赤外線を検知し、その温度分布を画像化する検査です。X線は使用しません。正しくは:体表面から放出される赤外線を捉え、温度分布を画像化する検査である。選びやすい理由:「グラフィ」という語尾から画像診断の一種と考えるかもしれませんが、用いる電磁波の種類が異なります。混同注意:X線と同じ電磁波の一種ですが、サーモグラフィは赤外線を利用し、X線は利用しません。
- 5. 正解。上部消化管造影検査は、X線不透過性の造影剤(バリウムなど)を服用し、消化管のX線画像を連続的に撮影してその形態や動きを観察する検査です。X線を利用します。
国試ポイント
医療現場で広く用いられる主要な検査について、その原理(X線、超音波、磁気共鳴、生体電気など)と基本的な目的を正確に理解しているかを問う問題です。特に、X線を用いる検査は多岐にわたるため、基本的な知識として頻繁に出題されます。
混同注意
画像診断全般(MRI、超音波検査など)と、X線を用いた画像診断を混同しないことが重要です。また、生体電気を測定する検査(脳波、筋電図)や、赤外線を利用する検査(サーモグラフィ)との違いを明確に区別できる必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、各検査の具体的な原理(例:X線は電離放射線、MRIは強力な磁場と電波、超音波は音波)、その検査で主に診断される疾患や症状、そして検査前後の看護師の役割(例:造影剤使用時のアレルギー確認、金属類の除去指導)といった、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
X線検査の基本的な種類(単純X線撮影、CT、血管造影など)と、それぞれの検査で観察できる対象や病態を理解しておくべきです。また、X線以外の物理的原理を利用する主な検査(MRI、超音波検査、脳波、心電図、筋電図、核医学検査など)についても、その原理と目的、看護師としての注意点を学習しておくことが推奨されます。