乳房について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
乳腺は、胎生期において皮膚の外胚葉性付属器である汗腺、特にアポクリン汗腺が特殊な変化(腺組織と導管系の発達)を遂げて形成されたものです。この発生学的起源は、乳腺が分泌機能を持つことと関連しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 月経前に乳房の張りを感じやすいのは、主にプロゲステロンの作用による乳腺の発達と水分貯留の影響が大きいです。エストロゲンも関与しますが、プロゲステロンの方が月経周期後半の乳房の変化に強く関連します。正しくは:月経前に乳房の張りを感じやすいのは、主にプロゲステロンの作用によるものです。選びやすい理由:エストロゲンも女性ホルモンであり乳腺の発達に関わるため、選びやすいです。混同注意:エストロゲンとプロゲステロンの乳腺への作用(エストロゲンは乳管発達、プロゲステロンは腺房発達と貯留)。
- 2. 乳腺の周囲にある筋上皮細胞は、オキシトシンによって収縮し、乳汁を乳管へと押し出す役割を担っています。弛緩するのではなく収縮します。正しくは:乳腺の周囲にある筋上皮細胞は、オキシトシンによって収縮する傾向があります。選びやすい理由:オキシトシンが乳房に作用することは知っていても、その具体的な作用(収縮か弛緩か)を誤解していると選びやすいです。混同注意:オキシトシンの作用(乳汁射出)と、乳汁産生に関わるプロラクチンの作用。
- 3. 正解。乳腺は、皮膚の外分泌腺の一つであるアポクリン汗腺が特殊に変化してできたものです。これは発生学的に正しい記述です。選びやすい理由:発生学的な知識は詳細で難しいため、自信がないと迷うかもしれません。混同注意:アポクリン汗腺以外の皮膚腺(エクリン汗腺、皮脂腺)との発生学的関連。
- 4. 乳房の主要な組織は、乳腺組織とそれを囲む脂肪組織(主に白色脂肪組織)で構成されています。褐色脂肪組織は体温調節に関与する脂肪組織であり、成人では限られた部位にしか存在せず、乳房の主要組織ではありません。正しくは:乳房の主要な組織は白色脂肪組織と乳腺組織で構成されています。選びやすい理由:脂肪組織が乳房の大部分を占めることは正しいですが、その種類を誤認すると選びやすいです。混同注意:白色脂肪組織と褐色脂肪組織の機能と分布。
- 5. 乳管は、乳汁を乳頭へと運ぶ通路であり、乳汁を産生する役割を担っているのは乳腺の腺房細胞です。正しくは:乳腺の腺房細胞は、乳汁を産生する役割を担っています。選びやすい理由:乳管が乳汁と関連するため、その機能(産生か輸送か)を混同すると選びやすいです。混同注意:乳管と腺房細胞の機能(乳管は輸送、腺房細胞は産生)。
国試ポイント
乳腺の発生学的起源と、各ホルモンの乳腺への作用を正確に理解する。
混同注意
乳腺と他の腺組織(皮脂腺、エクリン汗腺)との発生学的起源の違い。また、各ホルモンの作用。
次に同じ論点が出たら
乳腺の発生学的起源、および乳汁の産生と射出に関わるホルモンと組織の働きを問う選択肢に注目する。
関連知識
乳汁産生はプロラクチン、乳汁射出はオキシトシン、乳管の発達はエストロゲン、腺房の発達はプロゲステロンが主に関与する。乳房の脂肪組織は白色脂肪組織である。