乳児の心拍測定で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
乳児の心拍数基準は成人とは異なり、一般的に1分間に100〜140回程度が正常範囲とされています。選択肢1の110回/分はこの範囲内であるため、正常と判断されます。他の選択肢は、乳児の心拍測定に関する誤った知識や配慮に欠ける内容を含んでいます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。乳児の正常な心拍数は一般的に1分間に100〜140回程度です。110回/分はこの範囲内であり、正常と判断されます。正しくは:特になし。記述は正しい。選びやすい理由:乳児の心拍は成人と異なり速いため、高すぎると感じるかもしれないが、乳児の基準で判断する必要がある。混同注意:成人の心拍数(60-100回/分)と混同すると誤って判断する可能性がある。
- 2. Ⅰ音(房室弁の閉鎖音)とⅡ音(動脈弁の閉鎖音)は1回の心拍で生じる音であり、Ⅰ音とⅡ音を合わせて1心拍と数えます。2心拍と数えると心拍数を2倍に誤って測定してしまいます。正しくは:聴診ではⅠ音とⅡ音のセットを1回の心拍と数える、または、Ⅰ音とⅡ音のセットが1回の心拍である。選びやすい理由:心音の構成要素としてⅠ音とⅡ音があることは事実なので、正しい記述のように思える。混同注意:Ⅰ音とⅡ音が心音を構成する要素であることと、それらをどう数えるかという点での混同。
- 3. 乳児の心拍測定で体幹や四肢をバスタオルで固定するのは、乳児に苦痛を与え、心拍数変動の原因となる可能性があります。安静な状態での測定が基本であり、安全な体位を確保し、不安を与えないよう配慮しながら測定します。正しくは:乳児の心拍測定では、安静を保ち、苦痛を与えないよう測定する。選びやすい理由:乳児が動いて正確に測定できないという状況を想像し、固定することが必要だと誤解する可能性がある。混同注意:検査や処置時に一時的に体位を保持する方法と、心拍測定時の安静確保を混同している可能性。
- 4. 乳児では、呼吸性洞性不整脈といって、呼吸の周期に合わせて心拍数が変動することは生理的に見られる正常な現象であり、異常ではありません。特に乳児期にはよく観察されます。正しくは:呼吸周期に関連した心拍リズムの不整は、生理的な現象であり正常範囲内である。選びやすい理由:不整脈という言葉からすべて異常と捉えてしまう可能性がある。混同注意:すべての不整脈が病的なものと誤解している。生理的な不整脈と病的な不整脈の区別がついていない。
国試ポイント
乳児の正常バイタルサイン(特に心拍数)の基準値と、乳児への看護介入時の適切な配慮について理解しているかが問われる。特に生理的な変動と病的な異常の区別が重要。
混同注意
成人のバイタルサイン基準と乳児の基準との混同。生理的現象と病的症状の混同。
次に同じ論点が出たら
この乳児が活動時や睡眠時など、どのような状態での心拍数であるかを確認し、さらに他のバイタルサインや全身状態と合わせて総合的に評価する。
関連知識
新生児・幼児・学童期の正常バイタルサイン値、呼吸性洞性不整脈の生理的意義、乳児への身体的・精神的アプローチの基本。