大腸の狭窄による便秘はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
大腸の狭窄は、腸管の物理的な構造変化(器質的変化)によって便の通過が妨げられるため、器質性便秘に分類されます。器質性便秘には、炎症性腸疾患による狭窄、大腸癌、手術後の癒着などが含まれます。選択肢2, 3, 4はいずれも機能性便秘であり、腸管の器質的な異常ではなく、機能の異常によって引き起こされます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。器質性便秘は、大腸の炎症、腫瘍、手術後の癒着など、消化管そのものに物理的な異常(狭窄、閉塞など)があるために生じる便秘です。大腸の狭窄は、この器質的変化に該当するため、器質性便秘と分類されます。正しくは:器質性便秘は、大腸の炎症、腫瘍、手術後の癒着など、消化管そのものに物理的な異常(狭窄、閉塞など)があるために生じる便秘です。選びやすい理由:便秘の分類には機能性便秘と器質性便秘があり、物理的な構造変化によるものは器質性であると理解していても、各機能性便秘の具体的な症状と混同する可能性があります。混同注意:痙攣型便秘、弛緩型便秘、直腸性便秘はいずれも機能性便秘に分類され、大腸の物理的な狭窄とは異なります。
- 2. 痙攣型便秘は、腸管の過度な緊張や痙攣によって便の輸送が阻害される機能性便秘の一種です。大腸の物理的な狭窄が原因ではありません。正しくは:痙攣型便秘は、腸管の過度な緊張や痙攣によって便の輸送が阻害される機能性便秘の一種です。選びやすい理由:便秘の一般的なタイプとして知られているため、選択肢として目を引きやすいですが、原因が物理的な狭窄とは異なります。混同注意:ストレスや精神的要因が背景にあることが多い機能性便秘であり、器質的な問題とは区別されます。
- 3. 弛緩型便秘は、大腸の運動機能が低下し、便を押し出す力が弱くなることで生じる機能性便秘です。大腸の狭窄によるものではありません。正しくは:弛緩型便秘は、大腸の運動機能が低下し、便を押し出す力が弱くなることで生じる機能性便秘です。選びやすい理由:高齢者や運動不足の人によく見られるタイプであるため、便秘の選択肢としては一般的なものですが、器質的原因とは異なります。混同注意:腸管の蠕動運動の低下が原因であり、腸管の物理的な構造変化によるものではありません。
- 4. 直腸性便秘(直腸肛門機能異常型便秘)は、便が直腸まで運ばれても排便反射が起こりにくい、あるいは排便困難が生じる機能性便秘です。大腸の狭窄が直接の原因ではありません。正しくは:直腸性便秘は、便が直腸まで運ばれても排便反射が起こりにくい、あるいは排便困難が生じる機能性便秘です。選びやすい理由:排便の最後の段階での問題であるため、便秘の一種として正しいですが、狭窄によるものではありません。混同注意:排便機構の問題であり、大腸の物理的な器質的変化とは異なるメカニズムです。
国試ポイント
便秘の分類(器質性便秘と機能性便秘、および機能性便秘の具体的な種類)とその原因を正確に理解しているかが問われています。特に、物理的な構造変化が原因となる便秘が器質性便秘であることを明確に把握することが重要です。
混同注意
機能性便秘の各タイプ(痙攣型、弛緩型、直腸性)と器質性便秘の原因とを混同しないよう注意が必要です。機能性便秘は腸の運動機能や排便反射の異常が主因であり、器質性便秘は腸管そのものの形態的・構造的異常が主因です。
次に同じ論点が出たら
患者の便秘の原因をアセスメントする際、器質的原因の有無を確認するために、詳細な問診や身体診察に加え、必要に応じて画像診断や内視鏡検査が検討されるべきか。
関連知識
器質性便秘の原因疾患には、大腸癌、クローン病、潰瘍性大腸炎、腸管癒着、腸捻転、ヘルニア嵌頓などがあります。機能性便秘には、生活習慣の乱れ、食生活、ストレス、薬剤などが関与することが多いです。看護においては、便秘の原因を正確にアセスメントし、適切なケアを提供することが求められます。