左片麻痺患者の上衣の交換で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
片麻痺患者の上衣着脱の基本原則は「脱健着患(だっけんちゃっかん)」です。これは、衣服を脱がせる際は健側から、着せる際は患側(麻痺側)から行うことを意味します。この原則に従うことで、麻痺側への負担を軽減し、安全で円滑な介助が可能となります。したがって、左片麻痺患者の場合、脱ぐときは健側である右腕から、着せるときは患側である左腕から行うのが適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 麻痺側から脱がせ、麻痺側から着せるのは不適切です。麻痺側から着せると、健側が先に袖に通されてしまい、麻痺側の腕を通す際に無理な体位になったり、痛みを与えたりする可能性があります。正しくは:麻痺側から脱がせ、健側から着せる。選びやすい理由:脱がせる手順は正しいが、着せる手順が誤っているため、選択肢全体としては不適切です。混同注意:着脱の原則「脱健着患」を混同している可能性があります。
- 2. 麻痺側から脱がせるのは正しいですが、健側(右腕)から着せるのは適切ではありません。上着を着せる際は、まず麻痺側(左腕)から袖を通すのが原則です。正しくは:麻痺側から脱がせ、麻痺側から着せる。選びやすい理由:脱がせる手順は正しいが、着せる手順が誤っているため、選択肢全体としては不適切です。混同注意:着脱の原則「脱健着患」のうち、着衣の「着患」を誤解している可能性があります。
- 3. 正解。麻痺のある患者さんの上衣の着脱では、「脱健着患」という原則が重要です。これは、脱ぐ時は健側(右腕)から、着る時は患側(左腕)から行うことを意味します。この手順により、麻痺のある腕への負担を最小限に抑え、安全かつスムーズな着脱が可能です。正しくは:この選択肢は適切です。選びやすい理由:他の選択肢と迷う可能性がありますが、原則を理解していれば正しい判断ができます。混同注意:「脱健着患」の原則を正確に覚えていないと、他の選択肢を選んでしまう可能性があります。
- 4. 健側から脱がせるのは正しいですが、健側(右腕)から着せるのは不適切です。着衣の際は、麻痺側(左腕)から袖を通すことで、麻痺側の動きを補助し、無理なく行えます。正しくは:健側から脱がせ、麻痺側から着せる。選びやすい理由:脱がせる手順は正しいが、着せる手順が誤っているため、選択肢全体としては不適切です。混同注意:着脱の原則「脱健着患」を部分的にしか理解していない可能性があります。
国試ポイント
片麻痺患者の着脱介助の基本原則「脱健着患」の理解が問われています。これは看護師として非常に基本的な知識であり、患者の安全と安楽を守る上で不可欠です。
混同注意
「脱健着患」と「脱患着健」を混同したり、脱衣と着衣の順序が逆になったりしやすいです。特に、着衣の際に健側から入れてしまいがちですが、患側から入れることで、後で健側が自由に動かせるため、介助がスムーズになります。
次に同じ論点が出たら
この患者が自分でズボンを着用する際、看護師はどの部分に注意を払い、どのような声かけを行うべきか。また、靴下の着脱で特別な配慮が必要な点は何か。
関連知識
片麻痺患者の身体介護では、着脱介助以外にも、体位変換、移動介助、入浴介助など、多くの場面で麻痺側への配慮が必要です。常に麻痺側を支持し、関節可動域訓練も考慮に入れた介助が求められます。