薬物の有害な作用を予測するために収集する情報はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
薬物による有害な作用、特にアレルギー反応を予測するためには、患者が過去に経験したアレルギーの既往歴を把握することが極めて重要です。これにより、同じ薬剤や交差反応を起こす可能性のある薬剤の投与を避け、重篤なアレルギー反応を予防することができます。
選択肢ごとの解説
- 1. 居住地情報は、薬物の有害作用予測に直接は関係しません。例えば、特定の地域に特有の風土病や、特定の薬剤の供給状況など間接的な影響はあるかもしれませんが、薬物そのものの副作用を予測する直接的な因子ではありません。正しくは:居住地は薬物の有害作用予測に直接関与しない。選びやすい理由:環境要因が健康に影響を与えることはあるが、薬物の有害作用予測とは異なる。混同注意:患者の生活背景は重要だが、薬物アレルギーの有無とは異なる文脈で考慮される。
- 2. 家族構成は、患者のサポート体制や心理状態、生活習慣などに影響を与えますが、薬物の有害作用を直接予測する情報ではありません。遺伝的要因を考慮する場面では家族歴が重要になりますが、家族構成とは意味合いが異なります。正しくは:家族構成は薬物の有害作用予測に直接関与しない。選びやすい理由:家族歴は遺伝的要因として重要だが、家族構成はそうではない。混同注意:患者の社会的な背景は治療計画に影響するが、薬物アレルギーとは直接関連しない。
- 3. 運動障害の有無は、薬物の選択や投与方法、転倒リスク管理などに影響を与える可能性がありますが、薬物自体の有害作用(特にアレルギー反応など)を直接予測する情報ではありません。一部の薬剤が運動機能を悪化させる可能性はありますが、これは一般的な有害作用の予測とは異なります。正しくは:運動障害の有無は薬物の有害作用予測に直接関与しない。選びやすい理由:特定の薬剤は運動機能に影響を与えるが、一般的な有害作用の予測とは異なる。混同注意:身体機能は薬剤の選択や管理に重要だが、アレルギー反応の予測とは別の側面である。
- 4. 正解。薬剤アレルギーの既往歴は、特定の薬物やその関連薬剤に対して患者が過敏反応を示すリスクがあることを示唆します。これは、薬物の有害作用、特に重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーなど)を予測し、予防するために最も重要な情報の一つです。正しくは:薬剤アレルギーの既往歴は、薬物の有害作用(特にアレルギー反応)を予測するための極めて重要な情報である。選びやすい理由:他の選択肢も患者情報として重要だが、直接的に「薬物の有害な作用を予測する」情報としてはアレルギー既往歴が最も適切。混同注意:アレルギー既往歴は、患者の安全を確保するために最も優先的に確認すべき情報である。
国試ポイント
薬剤投与における安全管理の基本知識。特に、アレルギーの既往歴の確認の重要性が問われている。患者情報の中から、目的(有害作用の予測)に合致する最も適切な情報を選択する能力が求められる。
混同注意
他の選択肢も患者の健康状態や生活背景に関する情報ではあるが、直接的に「薬物の有害作用を予測する」ものとは異なる点がポイント。
次に同じ論点が出たら
アレルギー既往歴が確認された場合、当該薬剤の投与可否、代替薬の検討、緊急時の対応準備など、さらなる判断と行動が求められる。
関連知識
薬物アレルギーの種類(即時型、遅延型など)、アレルギー症状の具体例(蕁麻疹、アナフィラキシーショックなど)、薬剤師との連携、アレルギー既往歴の聴取方法、薬剤禁忌。