足浴に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
足浴に用いるお湯の温度は38〜40℃が最も適しています。この温度は、体温よりやや高めであるため、温熱効果によって血管が拡張し、足の血行が促進されます。これにより、疲労回復、リラックス効果、皮膚の清潔保持、浮腫の軽減などが期待でき、患者に不快感を与えることなく安全に実施できる範囲です。また、38〜40℃は熱すぎず、かつ温かさを十分に感じられる温度であり、皮膚への刺激が少なく、低温熱傷のリスクも低減されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 26〜28℃は体温よりもかなり低く、足浴による温熱効果がほとんど得られません。むしろ寒さを感じさせ、不快感を与え、血管収縮を招く可能性があります。正しくは:38〜40℃選びやすい理由:冷たすぎるとは感じにくいものの、足浴の目的である温熱効果が得られないため不適切です。混同注意:水温が低い場合の身体反応(血管収縮、寒冷刺激)
- 2. 32〜34℃は体温よりやや低いか同程度であり、温かさを感じにくい温度です。足浴による十分な温熱効果やリラックス効果は期待できません。正しくは:38〜40℃選びやすい理由:一見、人肌に近い温度で安全そうに見えますが、足浴の目的達成には不十分です。混同注意:生ぬるいと感じる温度帯、または体温に近い温度設定が常に適切と誤解する
- 3. 正解。38〜40℃は、足の血行を促進し、温熱効果やリラックス効果を十分に得られる最適な温度範囲です。熱すぎず、皮膚への刺激が少なく、安全に実施できます。選びやすい理由:選択肢の中で最も一般的な温罨法の温度に近い設定であるため、選びやすいです。
- 4. 44〜46℃は非常に熱く、皮膚に不快感を与え、熱傷(特に低温熱傷)のリスクが高まります。感覚が鈍麻している患者や高齢者では特に危険です。正しくは:38〜40℃選びやすい理由:温かさを強く感じるため、効果が高そうだと誤解しやすいですが、熱すぎるため不適切です。混同注意:高い温度ほど効果が高いという誤解、または全身浴のより高い温度と混同する
国試ポイント
足浴の適切な温度は38〜40℃であることを覚える。これは看護ケアにおける安全な温罨法の基本であり、患者の快適性と安全性を確保するための重要な知識である。
混同注意
全身浴の温度(38〜42℃程度)と比較して、足浴はやや低めの温度設定で、部分的な温罨法であることを理解する。また、冷罨法との目的の違いを明確にする。
次に同じ論点が出たら
足浴の温度に関する問題が出題された場合は、患者の快適性と安全性(熱傷リスクの回避)を両立できる温度範囲であるかを確認する。
関連知識
温罨法には、足浴の他に全身浴、坐浴、温湿布などがある。それぞれの温罨法の適切な温度範囲と目的、禁忌事項を関連付けて覚える。特に、高齢者や糖尿病患者など、感覚鈍麻がある場合は、熱傷予防のためにさらに注意深い温度確認と観察が必要であることを覚えておく。