子どもの発達で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
子どもの発達は、一律に一定の速度で進むわけではなく、乳児期のような急速な発達期と、学童期のような比較的緩やかな発達期など、時期によってその速度が変動します。これは発達の連続性と非連続性を示す重要な特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。子どもの発達は、乳幼児期に運動機能や言語機能が急速に発達する時期がある一方で、学童期や思春期には身体的発達が緩やかになり、精神的・社会的な発達が中心となるなど、時期によってその速度が異なります。この変動は成長曲線にも現れます。正しくは:正しい記述であり、修正の必要はありません。選びやすい理由:一見すると当たり前のことのように思えるが、発達には個人差があるため、この基本的な理解が重要となる。混同注意:常に一定の速度で発達が進行すると誤解する可能性。
- 2. 原始反射は、出生時から存在しますが、多くは生後数か月で消失します。例えば、モロー反射や把握反射などは生後4~6か月頃までに消失し、12か月まで持続する原始反射は稀です。12か月以降も持続する場合は、神経発達の異常が疑われることがあります。正しくは:原始反射は多くが生後数ヶ月(例: 4~6か月頃)で消失する。選びやすい理由:生後すぐに確認されるため、12か月くらいまでは見られると漠然と考えてしまう。混同注意:原始反射の消失時期と、自主的な運動機能の発達時期を混同する可能性。
- 3. 子どもの運動発達は、一般的に頭部から尾部へ(頭尾の法則)、そして体幹から四肢へ(近遠の法則)と進行します。したがって、首のすわりが最初で、次に体幹の安定、そして四肢の運動へと発達します。脚部から上方へ向かうというのは誤りです。正しくは:基本的な運動発達は、頭部から下方へ(頭尾の法則)、および体幹部から末梢へ(近遠の法則)進行する。選びやすい理由:歩行が最終的に獲得されるため、脚部が重要だと考えてしまう。混同注意:頭尾の法則と近遠の法則という運動発達の基本的な原則を理解していない場合、迷いやすい。
- 4. 新生児期は、胎内環境の影響や遺伝的要素が非常に大きく、その後の発達の基盤を形成します。もちろん環境要因も影響しますが、この時期においては特に遺伝的要因の比重が高いと考えられます。特に新生児の身体的特徴や生理機能は遺伝に強く影響されます。正しくは:新生児期は、環境要因よりも遺伝的要素の影響が大きい。選びやすい理由:発達全体で環境要因が重要であるため、新生児期もそうだと誤解してしまう。混同注意:発達全般における遺伝と環境の相互作用を、特定の時期(新生児期)に当てはめる際に、その比重を誤解する可能性。
国試ポイント
子どもの発達に関する基本的な原則(発達の連続性・非連続性、方向性、要因など)を問う問題です。原始反射の消失時期や運動発達の方向性、遺伝と環境の影響といった基本的な知識が求められます。
混同注意
原始反射の消失時期と運動発達の方向性に関する知識が曖昧だと、他の選択肢も正しく見えてしまう可能性があります。特に「頭尾の法則」や「近遠の法則」は頻出知識です。
次に同じ論点が出たら
各発達段階における特徴的な発達課題や、発達評価の具体的な指標について問われる可能性があります。
関連知識
発達の方向性(頭尾の法則、近遠の法則)、発達の連続性と非連続性、原始反射の種類と消失時期、発達における遺伝と環境の相互作用。