事業主は雇用している女性労働者が妊婦健康診査を受けるために必要な時間を確保できるようにしなければならないと規定している法律はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
男女雇用機会均等法第12条に「事業主は、女性労働者が妊産婦のための保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない」と明確に規定されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 母体保護法は人工妊娠中絶や不妊手術に関する規定が主であり、妊婦健康診査のための時間確保を直接義務付ける法律ではありません。正しくは:母体保護法は人工妊娠中絶や不妊手術に関する規定が主である。選びやすい理由:「母体」という言葉から妊婦の健康全般を保護する法律だと誤解しやすい。混同注意:母体保護法は、女性の生殖に関する健康や権利を保護しますが、雇用上の具体的な時間確保については規定していません。
- 2. 労働基準法は労働条件の最低基準を定める法律ですが、妊婦健康診査のための時間確保については、直接的な規定はありません。関連する内容としては、労働時間や休憩、休日などがありますが、この問題の趣旨とは異なります。正しくは:労働基準法は労働時間や賃金など一般的な労働条件を定める法律である。選びやすい理由:労働者の権利や労働環境に関する規定が多いため、妊婦に関する規定もあると推測されやすい。混同注意:労働基準法は女性労働者の深夜業や危険有害業務の制限を定めていますが、健診のための時間確保については男女雇用機会均等法に委ねられています。
- 3. 正解。男女雇用機会均等法第12条において、事業主は、女性労働者が妊産婦のための保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない、と明確に規定されています。正しくは:この法律が妊婦健康診査のための時間確保を雇用主に義務付けている。選びやすい理由:名称から雇用機会の均等に焦点を当てているように見えるため、直接的な妊婦の健康管理にまで及ぶか迷うかもしれない。混同注意:法律の正式名称が長く、内容が多岐にわたるため、具体的な条文まで把握していないと自信を持って選べない場合があります。
- 4. 育児・介護休業法は、育児休業や介護休業、子の看護休暇、介護休暇など、育児や介護と仕事の両立支援を目的とした法律です。妊婦健康診査のための時間確保に関する規定は含まれていません。正しくは:育児・介護休業法は育児や介護を行う労働者の休業や休暇について定めている。選びやすい理由:「育児」という言葉が含まれるため、妊娠から出産、育児までの一連の支援を包括していると誤解しやすい。混同注意:育児・介護休業法は出産後の育児に関する制度を定めており、妊娠中の健診時間確保とは異なる段階の支援を対象としています。
国試ポイント
労働者の権利と福祉に関する法律、特に女性労働者や妊産婦に関する具体的な規定について理解しているかが問われています。各法律の名称と主要な目的を正確に把握することが重要です。
混同注意
母体保護法や労働基準法、育児・介護休業法など、他の労働関連法規や母子保健関連法規と混同しやすい点があります。それぞれの法律がカバーする範囲を明確に区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
今後、育児・介護休業法に基づく育児時短勤務や子の看護休暇の具体的な内容、または労働安全衛生法における健康診断の義務など、さらに詳細な労働関連法の知識を問う問題が出題される可能性があります。
関連知識
・母体保護法:人工妊娠中絶、不妊手術など ・労働基準法:労働時間、賃金、休日など労働条件の最低基準 ・育児・介護休業法:育児休業、介護休業、子の看護休暇、介護休暇など