輸液ポンプを使用する目的はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
輸液ポンプは、設定された流量と総量に基づき、重力に影響されずに一定の速度で薬液を患者に注入するための医療機器です。特に、昇圧剤やインスリン、麻薬など、微量かつ正確な投与速度が求められる薬剤の管理において、過剰投与や過少投与を防ぎ、薬物の治療効果を安定させる上で不可欠な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 輸液ポンプ自体に感染症を予防する機能はありません。感染症予防は、無菌操作、清潔操作、適切な輸液ラインの交換、消毒などによって行われます。正しくは:感染症の予防は、無菌操作、適切な輸液ラインの交換、消毒によって行う。選びやすい理由:輸液管理全体において感染予防が重要であるため、関連する機能の一部であると誤解する可能性がある。混同注意:輸液管理全般の目的(感染予防を含む)と輸液ポンプの具体的な機能。
- 2. 輸液ポンプには、薬剤の温度を管理する機能は備わっていません。薬液の温度管理が必要な場合は、輸液ウォーマーなどの専用機器を使用します。正しくは:薬剤の温度管理が必要な場合は、輸液ウォーマーなどの専用機器を使用する。選びやすい理由:特定の薬剤で温度管理が重要であることから、輸液ポンプにもその機能があると連想する可能性がある。混同注意:輸液ポンプの機能と輸液ウォーマーの機能。
- 3. 薬物の作用効果の評価は、患者の生体反応(バイタルサイン、症状の変化、検査値など)を観察することによって行われるものであり、輸液ポンプが直接的に評価する機能はありません。正しくは:薬物の作用効果の評価は、患者の生体反応(バイタルサイン、症状、検査値など)を観察することによって行う。選びやすい理由:輸液ポンプで薬液を投与することが、結果として薬効に影響するため、評価と結びつけてしまう可能性がある。混同注意:薬液投与の手段と薬効評価の手段。
- 4. 正解。輸液ポンプは、設定された薬液の流量を正確に保ち、一定の速度で患者に薬液を注入するための機器です。これにより、医師の指示通りの薬液投与が可能となり、治療効果の安定と副作用の回避に貢献します。選びやすい理由:輸液ポンプの最も主要かつ直接的な機能であるため、容易に正答と判断できる。
国試ポイント
輸液ポンプの最も重要な機能は、薬液の正確な流量管理と投与速度の調節であることを理解する。
混同注意
輸液ポンプは、薬剤の温度管理や感染症予防といった他の医療行為の補助的な役割は持たない。これらは別の機器や滅菌操作、無菌操作で対応される。
次に同じ論点が出たら
「正確な注入速度」「精密な流量調節」といったキーワードがあれば、輸液ポンプの主な目的として適切と判断する。
関連知識
シリンジポンプは、輸液ポンプよりもさらに微量の薬剤を精密に注入するために用いられる。また、輸液ルートの管理、フィルターの有無、患者の状態に応じた流量設定、そして閉塞アラームや気泡アラームの作動原理も関連知識として重要である。