排尿時に収縮するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
排尿は、膀胱に貯留した尿を体外へ排出する生理現象です。排尿反射が起こると、膀胱壁を構成する平滑筋である膀胱平滑筋が収縮し、膀胱内圧が上昇します。この収縮によって尿が尿道へと押し出されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 尿管は腎臓から膀胱へ尿を輸送する管であり、排尿時に収縮して尿を体外に排出する役割はありません。正しくは:尿管は蠕動運動により尿を膀胱へ運ぶ。選びやすい理由:尿の通り道であるため、排尿に関わると誤解しやすい。混同注意:尿道
- 2. 尿道は膀胱から体外へ尿が排出される通路であり、収縮して尿を排出する機能はありません。むしろ、尿道周囲の括約筋が弛緩することで尿が流出します。正しくは:尿道は尿が通過する管である。選びやすい理由:尿が最終的に通る部位であるため、排尿の主役と誤解しやすい。混同注意:膀胱
- 3. 正解。膀胱平滑筋は膀胱壁を構成する筋肉であり、排尿反射によって収縮することで膀胱内圧を高め、尿を尿道へ押し出す主要な役割を担います。選びやすい理由:排尿という行為の中心的な器官であるため、正解と推測しやすい。混同注意:内尿道括約筋、外尿道括約筋
- 4. 内尿道括約筋は、排尿時には弛緩することで尿の流出を許容します。収縮すると尿の排出が妨げられます。正しくは:内尿道括約筋は排尿時に弛緩する。選びやすい理由:括約筋という名前から、排尿と関係が深いと考えがちだが、その役割が逆。混同注意:膀胱平滑筋の収縮
- 5. 外尿道括約筋は、随意的にコントロール可能な筋肉であり、排尿時には弛緩することで尿の排出を可能にします。収縮すると排尿が抑制されます。正しくは:外尿道括約筋は排尿時に弛緩する。選びやすい理由:排尿のコントロールに関わる筋肉なので、収縮と弛緩を混同しやすい。混同注意:膀胱平滑筋の収縮
国試ポイント
排尿の生理機序において、どの部位が収縮し、どの部位が弛緩するかを正確に理解することが重要です。
混同注意
膀胱平滑筋の収縮と、内尿道括約筋・外尿道括約筋の弛緩という、協調した動きを混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
排尿に関する問題が出た場合は、膀胱の筋肉(収縮)と括約筋(弛緩)の働きに着目し、それぞれの部位が排尿時にどのような状態になるかを判断します。
関連知識
排尿反射は、仙髄の排尿中枢を介して行われます。排尿時には膀胱平滑筋が収縮するとともに、内尿道括約筋と外尿道括約筋が弛緩することで、尿の排出が可能となります。これらの動きのバランスが崩れると、尿失禁や排尿困難などの排尿障害につながります。