プレコンセプションケアについて正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
プレコンセプションケアは、妊娠を計画している、または将来的に妊娠を希望するカップルが、健康な妊娠、出産、そして子育てができるよう、妊娠前から心身の健康を整えるための取り組みです。生活習慣の改善、栄養状態の最適化、既往症の管理、予防接種、特定の薬剤の見直しなど多岐にわたります。これにより、妊娠中の合併症リスクを減らし、赤ちゃんがより健康に育つことを目指します。
選択肢ごとの解説
- 1. プレコンセプションケアは、妊娠を希望する女性だけでなく、そのパートナーや家族も含めた幅広い人々を対象とします。特に男性の健康状態も妊娠の準備に重要であるため、パートナーも対象に含まれます。正しくは:ケアの対象は、女性とそのパートナーを含みます。選びやすい理由:「妊娠」という言葉から、女性のみが対象と考えがちですが、男性の生殖機能や生活習慣も妊娠に影響するため、パートナーも重要な対象です。混同注意:妊娠中のケア(マタニティケア)と混同し、女性中心のケアと誤解しやすいかもしれません。
- 2. プレコンセプションケアは、特定の法律で直接的に規定されているものではありません。これはWHOなどが提唱する公衆衛生上の概念であり、各国の政策やガイドラインによって推進されています。母体保護法は人工妊娠中絶や不妊手術に関する事項を定めています。正しくは:特定の法律で直接的に規定されているわけではなく、国際機関や関連団体が提唱する健康管理の概念です。選びやすい理由:「妊娠」「出産」といったキーワードから、母体保護法と関連があるように見えやすいですが、法律の目的と内容は異なります。混同注意:「母子保健法」や他の関連法規と混同し、何らかの法的な枠組みがあると誤解しやすいかもしれません。
- 3. プレコンセプションケアは主に世界保健機関(WHO)によって国際的に提唱され、推進されている概念です。WHOは国際連合の専門機関の一つですが、「国際連合が直接提唱」という表現は不正確です。正しくは:主に世界保健機関(WHO)によって提唱されている概念です。選びやすい理由:国際的な健康問題なので、国際連合が関わっていると考えるのは自然ですが、具体的な提唱元はWHOです。混同注意:国際連合とWHOの関係性や、他の国際機関との役割分担について混同しやすいかもしれません。
- 4. 正解。プレコンセプションケアとは、将来の妊娠に備えて、女性だけでなくパートナーも含めた健康状態を最適化し、妊娠・出産に関するリスクを低減し、健康な赤ちゃんを授かるための健康教育と支援を行うことです。食生活の改善、適切な体重の維持、基礎疾患の管理、生活習慣病予防、感染症対策などが含まれます。
国試ポイント
プレコンセプションケアの定義と目的、対象範囲(女性だけでなくパートナーも含む)、そして具体的なケア内容がよく問われます。概念的な理解だけでなく、実際の生活指導に繋がる知識が求められます。特に、妊娠する前の段階での健康管理の重要性を理解しているかがポイントです。
混同注意
妊婦健診やマタニティケア(妊娠中のケア)と混同しやすいですが、プレコンセプションケアは「妊娠前」のケアである点が大きく異なります。また、不妊治療とは異なり、あくまで健康な状態での妊娠を目指すための予防的・促進的なケアです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、プレコンセプションケアの「対象」「目的」「具体的な内容」の3点を中心に確認すると良いでしょう。特に、対象が女性に限定されないこと、予防的な健康管理であること、などが重要視されます。
関連知識
周産期医療、母子保健、性教育、生活習慣病予防、栄養学、遺伝カウンセリング、予防接種、タバコ・アルコール・薬物乱用防止など、幅広い知識と関連します。