セクシュアリティに関する用語と説明の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ジェンダーアイデンティティとは、個人が自身をどのような性別であると認識しているかという、内面的な性別の感覚を指します。これは、出生時に割り当てられた生物学的な性別(セックス)とは異なる場合もあります。選択肢4の説明は、この定義と完全に一致しており、正しい組み合わせです。他の選択肢は、各用語の定義と説明が誤っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 性的指向とは、どのような性別の人物に性的な魅力を感じるか、あるいは感じないかを示す概念です。「自己を表現する性」は性表現(ジェンダー表現)の概念に近いものです。正しくは:「性的指向:どのような性別の人物に性的な魅力を感じるか」選びやすい理由:「性」という言葉が含まれているため、セクシュアリティに関連する概念だと捉えやすいですが、説明が不正確です。混同注意:性表現(ジェンダー表現)や、ジェンダーアイデンティティと混同しやすいです。
- 2. 「セックス」という用語は、主に生物学的な性別(身体的特徴)や性行為そのものを指します。性的な愛情の対象は「性的指向」によって決定されます。正しくは:「セックス:生物学的な性別(身体的特徴)または性行為」選びやすい理由:「セックス」という言葉から「性愛」を連想しやすいため、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:性的指向や、恋愛感情を抱く対象(ロマンティック指向)と混同しやすいです。
- 3. 「ジェンダー」は、社会・文化的、心理的に形成される性別を指します。生殖に関連する性別は「生物学的性別(セックス)」です。正しくは:「ジェンダー:社会・文化的、心理的に形成される性別」選びやすい理由:「性」という言葉が入っているため、生物学的性別(セックス)とジェンダーの区別が曖昧な場合、選択肢として魅力的です。混同注意:生物学的性別(セックス)と混同しやすいです。
- 4. 正解。ジェンダーアイデンティティとは、個人が自身をどのような性別であると内面で認識しているかという、自己の性別に関する感覚や認識を指します。これは、出生時に割り当てられた生物学的な性別(セックス)と一致することも、しないこともあります。選択肢の説明は、この定義と完全に一致しています。
国試ポイント
セクシュアリティに関する基本的な用語(性的指向、ジェンダー、セックス、ジェンダーアイデンティティ、性表現など)の定義とその違いを正確に理解しているかを問う問題です。特に、生物学的性別(セックス)と社会・文化的性別(ジェンダー)の違い、そして個人の内面的な性別認識(ジェンダーアイデンティティ)の概念を把握していることが重要です。
混同注意
セックス(生物学的性別)とジェンダー(社会・文化的性別)、ジェンダーアイデンティティ、性的指向、性表現はそれぞれ異なる概念です。セックスは身体的特徴に基づく性別、ジェンダーは社会・文化的に構築される性別、ジェンダーアイデンティティは自己認識の性別、性的指向は惹かれる対象の性別、性表現は自己のジェンダーを表現する方法です。
次に同じ論点が出たら
次にセクシュアリティに関する問題が出題された場合は、まず「問われている用語が何か」を正確に把握し、その用語と他の関連用語(性的指向、セックス、ジェンダー、性表現など)との明確な違いを理解しているかを確認しましょう。特に、生物学的側面、社会・文化的側面、内面的な認識、行動や表現といった視点から、それぞれの用語の定義を区別することが重要です。
関連知識
セクシュアリティに関する知識は、多様な患者への配慮や支援、倫理的な看護の実践に不可欠です。LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア/クエスチョニング、その他性的少数者)の概念や、性自認と性的指向の多様性に関する理解も重要です。WHOの健康の定義にも性的健康が含まれており、看護師はセクシュアリティの側面からも健康を捉える視点を持つ必要があります。