介護保険制度のケアマネジメントで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
介護保険制度におけるケアマネジメントは、利用者が自立した日常生活を送れるよう支援することを目的とし、個々のニーズに応じたケアプランの作成からサービスの調整、そして定期的なモニタリングまで一連のプロセスを行います。特にモニタリングは、作成されたケアプランが利用者の現状に合致しているか、サービスの提供状況は適切かなどを評価し、必要に応じてプランを修正するために不可欠な業務です。
選択肢ごとの解説
- 1. これはケアマネジメントの直接的な業務ではなく、市町村の地域支援事業や地域包括ケアシステムの推進において行われる活動です。ケアマネジメントは個々の利用者の課題に焦点を当てます。正しくは:個別利用者の支援計画策定における課題を抽出する。選びやすい理由:地域包括ケアシステムの一部として介護保険制度を捉えると、地域の課題抽出も広義には関連すると誤解しうる。しかし、ケアマネジメントは個別の支援に特化しています。混同注意:地域包括ケアシステム全体における市町村の役割や、地域ケア会議の機能と混同しやすいです。
- 2. 地域ケア会議の開催主体は市町村であり、ケアマネジャーは会議に参加し、個別のケースについて助言を求めたり、多職種連携を推進したりする役割を担いますが、会議自体を主催するわけではありません。正しくは:地域ケア会議に事例提供者として参加する。選びやすい理由:ケアマネジャーが地域ケア会議に重要な役割を果たすため、開催も業務の一部と誤解しうる可能性があります。混同注意:ケアマネジャーの多職種連携や地域連携の役割と、地域ケア会議の開催主体を混同しやすいです。
- 3. 要介護状態区分の判定は、市町村からの依頼を受けた介護認定審査会が行います。ケアマネジャーは要介護認定の申請を代行することはできますが、判定そのものを行う権限はありません。正しくは:要介護認定の申請を支援する。選びやすい理由:要介護認定がなければケアプランを立てられないため、そのプロセス全体にケアマネジャーが深く関わると誤解しうる可能性があります。混同注意:要介護認定の申請代行と、認定審査会の判定機能を混同しやすいです。
- 4. 正解。ケアマネジメントのプロセスには、アセスメント、ケアプラン作成、サービス担当者会議、サービス調整、モニタリング、再アセスメントが含まれます。モニタリングは、作成されたケアプランが適切に実施されているか、利用者の心身の状態や生活状況に変化がないかを確認し、必要に応じてプランの見直しを行う重要な業務です。
国試ポイント
看護師国家試験において、介護保険制度や地域包括ケアシステムに関する問題では、各専門職の役割や具体的な業務内容が頻繁に問われます。特にケアマネジャーの役割は、多職種連携の要として重要なポイントです。ケアマネジメントのプロセス(アセスメント、プラン作成、サービス調整、モニタリングなど)を正確に理解しておくことが求められます。
混同注意
ケアマネジメントと、地域包括支援センターの役割、または市町村が実施する介護保険事業を混同しやすいことがあります。ケアマネジメントは個別の利用者に焦点を当てるのに対し、地域包括支援センターは地域全体の高齢者を支援し、市町村は制度全体の運営や地域支援事業を担います。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合は、介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割が「個別の利用者に対する支援」と「制度の適切な運用」のどちらに重きを置いているかを判断基準にすると良いでしょう。また、多職種連携におけるケアマネジャーの位置づけも重要なポイントです。
関連知識
介護保険制度の基本理念、要介護認定の流れ、地域包括ケアシステム、地域包括支援センターの機能、各職種(介護支援専門員、保健師、社会福祉士など)の具体的な役割、サービス担当者会議の目的と内容、ケアプラン作成の重要性。