緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
アトロピンは抗コリン作用薬であり、瞳孔散大を引き起こすため、特に閉塞隅角緑内障の患者では眼圧を上昇させる危険性があります。これにより、急性緑内障発作を誘発する可能性があるため禁忌とされています。開放隅角緑内障の患者に対しても慎重な投与が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. コデインは麻薬性鎮咳薬であり、緑内障患者への投与禁忌ではありません。ただし、便秘の副作用には注意が必要です。正しくは:コデインは麻薬性鎮咳薬ですが、緑内障への直接的な禁忌はありません。選びやすい理由:鎮痛作用があるため、他の症状と混同しやすい。混同注意:中枢神経系に作用する薬剤と緑内障の関連性を混同する可能性がある。
- 2. アスピリンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であり、緑内障患者への投与禁忌ではありません。ただし、出血傾向や消化器系の副作用には注意が必要です。正しくは:アスピリンは非ステロイド性抗炎症薬であり、緑内障への直接的な禁忌はありません。選びやすい理由:抗血小板作用や消化器副作用など、他の薬剤との併用注意点を緑内障と混同しやすい。混同注意:多くの疾患で注意が必要な薬剤のため、誤って緑内障禁忌と考える可能性がある。
- 3. 正解。アトロピンは抗コリン作用を持つ薬剤であり、瞳孔散大を引き起こします。これにより隅角が狭くなり、眼圧が上昇する可能性があるため、閉塞隅角緑内障患者には禁忌とされています。開放隅角緑内障でも注意が必要です。正しくは:アトロピンは抗コリン作用により瞳孔散大を招き、眼圧を上昇させるリスクがあるため、緑内障患者には禁忌です。選びやすい理由:様々な臨床状況で使用されるため、副作用を見落としがちになる。混同注意:抗コリン作用が瞳孔に与える影響と眼圧上昇のメカニズムを理解していないと正しく判断できない。
- 4. ジゴキシンは強心薬であり、主に心不全や不整脈の治療に用いられます。緑内障患者への投与禁忌ではありませんが、薬物相互作用や副作用には注意が必要です。正しくは:ジゴキシンは強心薬であり、緑内障への直接的な禁忌はありません。選びやすい理由:強心作用による全身への影響と眼圧上昇の関連性を誤解しやすい。混同注意:循環器系の薬剤と緑内障の関連性を混同する可能性がある。
- 5. フェニトインは抗てんかん薬であり、緑内障患者への投与禁忌ではありません。眼圧に直接的な影響を与えることは通常ありません。正しくは:フェニトインは抗てんかん薬であり、緑内障への直接的な禁忌はありません。選びやすい理由:中枢神経系に作用する薬剤であり、視覚関連の副作用があるため、緑内障と関連付けやすい。混同注意:てんかん治療薬としての側面と、緑内障患者への影響を混同する可能性がある。
国試ポイント
緑内障患者への禁忌薬に関する知識は、国家試験で頻出する重要な項目です。特に抗コリン作用薬が眼圧に与える影響を理解しておくことが求められます。薬剤の作用機序と適応・禁忌を正確に結びつける能力が問われます。
混同注意
多くの薬剤が様々な疾患に対して禁忌や慎重投与となりますが、緑内障に関する禁忌薬としては抗コリン作用薬が代表的です。他の選択肢の薬剤は、それぞれ別の疾患での禁忌や注意点があるため、それらと混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者が緑内障と診断されている場合、処方される可能性のある薬剤について、必ず添付文書を確認し、特に瞳孔散大作用や抗コリン作用の有無に注意を払う必要があります。疑わしい場合は医師や薬剤師に確認する判断が重要です。
関連知識
緑内障のタイプ(閉塞隅角緑内障、開放隅角緑内障)によって、禁忌薬の重要性が異なることを理解する。抗コリン作用を持つ薬剤の他の例(抗ヒスタミン薬、三環系抗うつ薬など)も眼圧上昇のリスクを持つことを知っておくとよいでしょう。