病室で読書をする際に適した照度はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
病室で読書をする際の適切な照度は、一般的に200ルクスから500ルクス程度が推奨されていますが、特に目の負担が少なく快適に読書ができる標準的な照度として300ルクスが適切とされています。これはJIS Z9110(照明基準総則)などの基準にも合致する値です。過度に明るすぎると目が疲れたり不快感を感じたりする一方で、暗すぎると読みにくく視力低下を招く恐れがあります。患者の快適な療養環境を整える上で、活動内容に応じた適切な照度管理は非常に重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. この照度は、一般的に読書に必要な明るさとしては不足しています。目が疲れやすくなるため、休息時や通路など、軽い活動や移動に適したレベルです。正しくは:読書には適さないが、休息時や通路、または夜間の間接照明など、作業を伴わない場面での照度として適切です。選びやすい理由:明るすぎると感じたり、目を休ませる程度の明るさで十分だと誤解したりして、この選択肢を選んでしまう可能性があります。混同注意:リラックス時や休息時の照度、あるいは廊下や病室内の移動時の照度と混同しやすいです。
- 2. 正解。読書や軽作業を行う際に推奨される標準的な照度です。この明るさであれば、目の負担が少なく、比較的長時間集中して読書を行うことができます。JIS Z9110(照明基準総則)においても、一般的な読書に適した照度としてこの程度の値が推奨されています。
- 3. 読書には十分すぎる、やや明るすぎる照度です。このレベルの明るさは、精密な作業(例えば、細かい手芸や製図、パソコン作業など)や、長時間の集中を要するオフィスワークに適しています。一般的な読書では過剰であり、かえって不快感を与える可能性もあります。正しくは:読書には明るすぎるが、精密な作業や長時間のオフィスワークなど、高い視認性を要する場面での照度として適切です。選びやすい理由:「明るい方が見やすい」という漠然とした考えから、より高い照度を選んでしまうことがあります。特に高齢者の場合、若い人よりも明るさを好む傾向があるため、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:精密作業やオフィスワーク、あるいは高齢者の視力低下に対する配慮が必要な場合の照度と混同しやすいです。
- 4. この照度は、一般的な読書には明らかに過剰です。非常に高い視認性が求められる特殊な環境(例:手術室、精密な検査室、特定の作業場など)で用いられるレベルであり、日常的な読書では目に大きな負担をかけ、不快感や疲労を引き起こす可能性があります。正しくは:一般的な読書には過剰だが、手術室や精密な検査室など、極めて高い視認性が要求される特殊な場所での照度として適切です。選びやすい理由:「最も明るい選択肢が一番良い」という極端な判断や、より専門的な医療現場の環境をイメージして選んでしまう可能性があります。混同注意:手術室や集中治療室、処置室など、特殊な医療環境の照度と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、患者の療養環境整備における基礎知識として、活動内容に応じた適切な照度に関する理解が問われています。特に、読書、休息、食事、精密作業など、病室で行われる様々な活動とそれに適した照度の関係を正確に把握しているかが重要です。
混同注意
読書時と休息時、食事時、あるいは細かい作業時の照度基準が混同されやすいです。また、高齢者の場合、加齢に伴う水晶体の濁りなどにより、若年者よりも明るめの照度を好む傾向があるため、一律の基準だけでなく個別性の配慮も問われることがあります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出題された場合、患者の活動内容(読書、休息、食事、検査、ケアなど)と、それに伴う適切な照度基準を問われた際に、それぞれの活動に推奨される具体的なルクス値と、その根拠を判断できるかを確認します。
関連知識
JIS Z9110「照明基準総則」で示される様々な場所・活動における推奨照度(例:オフィスワーク、精密作業、休息、病院の廊下など)。照度の単位であるルクス(lx)の意味。光の色温度(暖色系・寒色系)が心理状態や覚醒度に与える影響。病室における直接照明と間接照明の使い分け。夜間における患者の安眠を妨げないための照明計画や、転倒予防のための足元灯の活用。加齢に伴う視機能の変化と照度ニーズの関係。