筋肉内注射を行う部位で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
筋肉内注射の適切な部位は、筋肉量が十分にあり、大きな血管や神経が走行していない、またはそのリスクが低い場所が選ばれます。三角筋は上腕外側に位置し、これらの条件を満たすため、ワクチン接種などで頻繁に用いられます。一方、大殿筋はかつて広く用いられましたが、坐骨神経損傷のリスクから近年では推奨されなくなっています。上腕二頭筋や大腿二頭筋は、神経や血管の走行、筋肉量の観点から不適切とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。三角筋は筋肉内注射の適切な部位の一つです。上腕外側の広い範囲と適度な筋肉量があり、神経や血管の走行が比較的少ないため、安全に実施できます。正しくは:適切です。選びやすい理由:三角筋は一般的にワクチン接種などに用いられる部位であり、誤りではありません。混同注意:他の選択肢と比較して、筋肉内注射に適した解剖学的特徴を持つことを理解する必要があります。
- 2. 大殿筋は広範囲で筋肉量が多いものの、深部に坐骨神経が走行しており、誤って穿刺すると神経損傷のリスクが高いため、現在では筋肉内注射の第一選択部位としては推奨されません。正しくは:大殿筋は現在では推奨されない部位です。選びやすい理由:筋肉量が多いことから適していると考えてしまうかもしれませんが、神経損傷のリスクが高いことに注意が必要です。混同注意:過去には使用されていましたが、安全性から近年は推奨されていません。
- 3. 上腕二頭筋は、三角筋に比べて筋肉量が少なく、また主要な血管や神経が近接して走行しているため、筋肉内注射の部位としては不適切です。疼痛や合併症のリスクが高まります。正しくは:上腕二頭筋は筋肉内注射に適していません。選びやすい理由:上腕にある筋肉という点で三角筋と混同するかもしれませんが、部位としての適性は大きく異なります。混同注意:腕の筋肉であればどこでも良いわけではありません。解剖学的な特徴を考慮する必要があります。
- 4. 大腿二頭筋は、大腿部の後面に位置し、坐骨神経の走行が近く、また神経血管束も多いため、筋肉内注射には不適切な部位です。疼痛や神経損傷のリスクが伴います。正しくは:大腿二頭筋は筋肉内注射に適していません。選びやすい理由:大腿部の筋肉という点で筋肉量が多いと判断してしまうかもしれませんが、神経や血管の走行を考慮すると不適切です。混同注意:大腿部には広筋群など適した部位もありますが、大腿二頭筋は異なります。
国試ポイント
筋肉内注射の適切な部位とその解剖学的根拠を理解しているか問う問題です。特に、過去に推奨されていたが大殿筋が現在ではリスクが高いとされている点を押さえておく必要があります。
混同注意
大殿筋と三角筋のどちらがより適切か、または現在推奨されるかという点が混乱しやすいかもしれません。最新のガイドラインに基づいた知識が重要です。
次に同じ論点が出たら
患者の年齢や体格、注射する薬液の種類、注射量によって、適切な部位が変動する可能性があります。状況に応じたアセスメントが求められます。
関連知識
筋肉内注射を行う際の体位、針の刺入角度、薬液量、深さ、副作用(疼痛、出血、神経損傷など)の知識も関連します。また、乳幼児や高齢者における部位選択の違いについても理解が必要です。