呼吸のパターンを図に示す。Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
Cheyne-Stokes呼吸は、呼吸が徐々に深くなり、その後徐々に浅くなって無呼吸となるサイクルを繰り返す呼吸パターンです。下図の③はこの特徴を明確に示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ①のパターンは、規則的な深い呼吸の後に、突然呼吸が停止する周期的な呼吸です。これはBiot(ビオー)呼吸の特徴であり、Cheyne-Stokes呼吸ではありません。正しくは:この図はBiot呼吸を示しており、Cheyne-Stokes呼吸ではありません。選びやすい理由:周期的な呼吸パターンである点は共通していますが、個々の呼吸深度の変化と無呼吸期のパターンが異なります。混同注意:Biot呼吸は不規則な呼吸と無呼吸を特徴とするため、規則的な増減を示すCheyne-Stokes呼吸とは区別されます。
- 2. ②のパターンは、速く浅い呼吸が続く状態を示しています。これは頻呼吸または過呼吸(過換気)の状態に近く、呼吸の深さやリズムに周期的な増減が見られるCheyne-Stokes呼吸とは異なります。正しくは:この図は頻呼吸または過換気を示しており、Cheyne-Stokes呼吸ではありません。選びやすい理由:呼吸数の変化はありますが、Cheyne-Stokes呼吸に見られる呼吸深度の規則的な増減と無呼吸期がありません。混同注意:過呼吸は速く深い呼吸を指し、頻呼吸は速く浅い呼吸を指しますが、いずれも周期的な増減を伴うCheyne-Stokes呼吸とは異なります。
- 3. 正解。③のパターンは、浅い呼吸から始まり徐々に深くなり、ピークに達した後に再び浅くなり、最終的に無呼吸期を挟むという周期的な呼吸変動を示しています。これはCheyne-Stokes呼吸の典型的な特徴です。呼吸中枢の感受性低下や循環不全、脳疾患などで見られます。正しくは:この図は浅い呼吸から徐々に深くなり、再び浅くなって無呼吸期に入る周期的な変動を示しており、Cheyne-Stokes呼吸に一致します。選びやすい理由:周期的な呼吸パターンは他にもありますが、特徴的な呼吸の増減と無呼吸の繰り返しがCheyne-Stokes呼吸の識別に重要です。混同注意:他の周期性呼吸(例: Biot呼吸)との混同に注意が必要です。Cheyne-Stokes呼吸は呼吸深度が漸増・漸減し、Biot呼吸は不規則な呼吸と無呼吸を繰り返します。
- 4. ④のパターンは、異常な深い呼吸が一定のリズムで続き、呼気が延長している状態を示しています。これはKussmaul(クスマウル)呼吸の典型的な特徴であり、主に糖尿病性ケトアシドーシスなどで見られます。Cheyne-Stokes呼吸のような周期的な呼吸深度の増減と無呼吸期はありません。正しくは:この図はKussmaul呼吸を示しており、Cheyne-Stokes呼吸ではありません。選びやすい理由:深い呼吸である点は特徴的ですが、Cheyne-Stokes呼吸のような周期的な増減や無呼吸は伴いません。混同注意:Kussmaul呼吸は深く速い呼吸が特徴であり、周期性の有無や無呼吸期の有無でCheyne-Stokes呼吸と区別されます。
国試ポイント
異常呼吸パターン(Cheyne-Stokes呼吸、Biot呼吸、Kussmaul呼吸など)の視覚的識別と、それぞれの特徴、および関連する疾患について理解していることが問われます。
混同注意
Biot呼吸とCheyne-Stokes呼吸はともに周期性の呼吸ですが、呼吸深度の増減パターンに違いがあります。Biot呼吸は不規則な呼吸と無呼吸期を繰り返すのに対し、Cheyne-Stokes呼吸は呼吸深度が漸増・漸減するという特徴があります。
次に同じ論点が出たら
これらの異常呼吸パターンを識別した上で、そのパターンが見られる患者の重症度を判断し、適切な看護介入を計画できるか。
関連知識
Cheyne-Stokes呼吸は、心不全、脳幹障害、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群などで見られます。Kussmaul呼吸は糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全などで見られます。Biot呼吸は脳幹部の病変でよく見られます。