無対の静脈はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
門脈は消化管、膵臓、脾臓からの血液を肝臓に運ぶ単一の静脈であり、左右に一対で存在しません。その他の選択肢である鎖骨下静脈、総腸骨静脈、内頸静脈、腕頭静脈は、それぞれ左右に一対で存在する静脈です。
選択肢ごとの解説
- 1. 鎖骨下静脈は左右に一対存在する静脈です。上肢からの血液を集め、腕頭静脈へと合流します。正しくは:鎖骨下静脈は一対の静脈である。選びやすい理由:主要な静脈の一つであるため、無対か判断に迷うことがある。混同注意:左右対称に存在する主な静脈系の一つ。
- 2. 総腸骨静脈は左右に一対存在する静脈です。外腸骨静脈と内腸骨静脈が合流して形成され、左右の総腸骨静脈が合わさって下大静脈となります。正しくは:総腸骨静脈は一対の静脈である。選びやすい理由:腹部の主要な血管であり、無対と混同することがある。混同注意:左右の下肢と骨盤内からの血液を集める、左右対称の主要静脈。
- 3. 内頸静脈は左右に一対存在する静脈です。頭部や顔面からの血液を集め、鎖骨下静脈と合流して腕頭静脈を形成します。正しくは:内頸静脈は一対の静脈である。選びやすい理由:頭部の主要な静脈であり、無対か判断に迷うことがある。混同注意:左右対称に存在する頭頸部の主要な静脈。
- 4. 腕頭静脈は左右に一対存在する静脈です。内頸静脈と鎖骨下静脈が合流して形成され、左右の腕頭静脈が合わさって上大静脈となります。正しくは:腕頭静脈は一対の静脈である。選びやすい理由:上大静脈に近い主要な静脈であり、無対と混同しやすい。混同注意:左右の上肢と頭頸部からの血液を集める、左右対称の主要静脈。
- 5. 正解。門脈は、消化管、膵臓、脾臓からの血液を集め、肝臓へ運ぶ単一の静脈であり、左右に一対ではありません。これは無対の静脈の典型例です。正しくは:門脈は左右に一対ではない無対の静脈である。選びやすい理由:他の選択肢が全て対をなす静脈であるため、消去法で選択しやすい。混同注意:門脈は特殊な循環系の一部であり、他の全身静脈系とは異なる構造を持つ。
国試ポイント
人体の主要な血管系の構造と、そのうち無対の血管と対をなす血管を区別できる知識が問われます。特に門脈のように、特定の臓器に関わる特殊な循環系を理解していることが重要です。
混同注意
上大静脈や下大静脈も無対の静脈ですが、門脈は消化器系の特殊な循環路として機能するため、その解剖学的特徴を理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
肝臓での門脈血の役割や、門脈圧亢進症など、門脈に関連する病態生理についても理解を深めることが重要です。
関連知識
門脈系:上腸間膜静脈、脾静脈、下腸間膜静脈が合流して門脈を形成します。門脈血は肝臓で処理され、肝静脈を経て下大静脈に流入します。全身の静脈は、基本的には動脈と伴行し、左右対称に走行するものが多いですが、腹部には門脈や上大静脈、下大静脈のように単一で存在する血管も存在します。