痛風の患者の血液検査データで高値を示すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
痛風は、血中の尿酸濃度が高くなる高尿酸血症が原因で、尿酸が結晶化して関節などに沈着し炎症を引き起こす疾患です。したがって、痛風を患っている方の血液検査では、通常よりも尿酸値が高くなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。痛風は血中の尿酸値が異常に高くなる高尿酸血症によって引き起こされるため、尿酸が通常よりも高い数値を示す。選びやすい理由:痛風と尿酸が直接的に関連しているため、正答として選びやすい。混同注意:他の腎機能や肝機能を示す項目。
- 2. 尿素窒素(BUN)は腎機能の指標であり、痛風そのものよりも腎機能障害の有無と関連が深い。痛風患者で腎機能障害を合併している場合は高値を示すことがあるが、痛風の主たる病態を直接示す項目ではない。正しくは:痛風では直接的にBUNは上昇しないが、腎機能障害の合併があれば高値となる。選びやすい理由:尿酸も腎臓から排泄されるため、腎機能に関連する項目と誤解しやすい。混同注意:クレアチニンなど他の腎機能マーカーや、尿酸の排泄経路。
- 3. アルブミンは血漿中の主要なタンパク質であり、肝機能や栄養状態、浮腫などと関連が深い。痛風では直接的にアルブミン値が上昇する機序はない。正しくは:痛風では直接的にアルブミンは上昇しない。選びやすい理由:全身状態の指標として一般的な項目であり、漠然と何らかの疾患で異常値を示すと考える可能性がある。混同注意:炎症性疾患で変動するCRPなどの急性期反応物質。
- 4. トリグリセリド(中性脂肪)は脂質代謝異常の指標であり、痛風と合併しやすい疾患(肥満、メタボリックシンドロームなど)において高値を示すことはあるが、痛風の直接的な原因となる血液検査項目ではない。正しくは:痛風では直接的にトリグリセリドは上昇しないが、合併症として脂質異常症を伴う場合は高値となる。選びやすい理由:痛風患者は生活習慣病を合併しやすいことから、脂質関連の項目も異常を示すと考える可能性がある。混同注意:コレステロールなど他の脂質項目や、高尿酸血症と合併しやすいメタボリックシンドローム。
国試ポイント
痛風の病態生理と関連する血液検査項目(尿酸)を理解する。
混同注意
高尿酸血症そのものが痛風を発症させるわけではなく、尿酸の結晶化と沈着が痛風発作の原因となる点。
次に同じ論点が出たら
痛風や高尿酸血症に関する問題が出た場合、主要な診断基準や病態に関連する検査項目(尿酸)に注目して判断する。
関連知識
痛風の治療薬には、尿酸生成抑制薬(アロプリノール、フェブキソスタットなど)や尿酸排泄促進薬(プロベネシド、ベンズブロマロンなど)がある。また、痛風発作時の治療にはNSAIDsやコルヒチンが用いられる。痛風のリスク因子として、アルコールの過剰摂取、プリン体が多く含まれる食品の摂取、肥満などが挙げられる。