現在の日本の精神医療で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
日本の精神病床数は、国際的に見ても非常に多く、特にOECD加盟国の中では国民1人当たりの精神病床数が突出して最多であり、このことは精神医療の長期入院化や社会的入院の問題点として指摘されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 精神保健福祉センターは、各都道府県及び指定都市に設置が義務付けられています。全ての市町村に設置されているわけではありません。正しくは:精神保健福祉センターは、各都道府県及び指定都市に設置されている。選びやすい理由:精神保健福祉センターが地域における精神保健福祉の拠点であるため、身近なサービスとして全ての市町村にあると誤解しやすい。混同注意:保健所や市町村保健センターなど、より身近な地域保健の窓口。
- 2. 精神科病院に入院中の患者の疾患内訳は、統合失調症の割合が最も高い状況が続いています。認知症の患者は増加傾向にありますが、現時点では統合失調症が最多です。正しくは:精神科病院に入院中の患者さんの疾患の内訳を見ると、統合失調症の割合が最も高い。選びやすい理由:高齢化社会の進展に伴い認知症患者が増加しているため、その割合が最も高いと考える人がいる。混同注意:精神科外来受診患者における認知症の割合や、一般病院の高齢患者の内訳。
- 3. 精神障害者保健福祉手帳を取得することによって直接医療費が給付される制度はありません。通院時の医療費が給付されるのは、自立支援医療(精神通院医療)制度であり、これは別途申請が必要です。精神障害者保健福祉手帳は、障害の有無や程度を証明し、様々なサービスや支援の根拠となるものです。正しくは:精神障害者保健福祉手帳を取得することで、障害者割引など様々なサービスが利用できる。通院時の医療費が給付されるのは自立支援医療(精神通院医療)制度である。選びやすい理由:精神障害者保健福祉手帳が、障害者に対する様々な経済的支援やサービスと関連しているため、医療費助成もその一部と誤解しやすい。混同注意:自立支援医療(精神通院医療)制度と精神障害者保健福祉手帳の役割。
- 4. 正解。日本の国民1人当たりの精神病床数は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最多であり、これは国際的に見ても日本の精神医療の大きな特徴の一つです。選びやすい理由:日本の医療体制は全体的に充実しているため、このような国際比較のデータは知らなければ判断が難しい。混同注意:一般病床数や医師数など、他の医療指標における国際比較。
国試ポイント
日本の精神医療の現状、特に精神病床数と国際比較、精神保健福祉に関する制度の基本的な理解が問われる。
混同注意
精神保健福祉センターと保健所の役割、精神科病院の入院患者の内訳の変化、精神障害者保健福祉手帳の給付内容と自立支援医療制度。
次に同じ論点が出たら
今後同論点が出題された場合、OECD諸国との比較における精神病床数の多さ、精神保健福祉センターの設置主体と役割、精神科病院の疾患内訳の近年のトレンド、精神障害者保健福祉手帳と自立支援医療制度の関係性に注目して判断します。
関連知識
精神医療審査会、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律、地域移行・地域定着支援、精神科救急医療システム。