膵液について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
膵液は、十二指腸内で胃酸によって酸性になった内容物を中和し、膵酵素が最適に機能するための弱アルカリ性環境を提供します。これは、重炭酸イオン(HCO3-)を豊富に含むためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。膵液は重炭酸イオンを豊富に含むため、弱アルカリ性(pH 7.5〜8.8)を示します。これは、胃から送られてくる酸性の内容物を中和し、膵酵素が最適な活性を発揮するための環境を整える上で重要です。選びやすい理由:正しい記述なので、知識があれば迷わず選べる。混同注意:胃液(強酸性)
- 2. 膵液には、糖質を分解する酵素である膵アミラーゼが含まれています。膵アミラーゼはデンプンをマルターゼなどに分解します。正しくは:糖質を分解する酵素(膵アミラーゼ)を含む。選びやすい理由:他の消化液の酵素組成と混同し、膵液に糖質分解酵素がないと誤解することがある。混同注意:リパーゼやトリプシンなどの他の主要な膵酵素の印象が強く、アミラーゼを忘れることがある。
- 3. セクレチンは十二指腸のS細胞から分泌され、膵臓からの重炭酸イオンに富む膵液の分泌を促進します。これにより、胃酸が中和されます。正しくは:セクレチンにより分泌量が増加する。選びやすい理由:消化管ホルモンの作用が複雑なため、抑制と促進を混同しやすい。特に、コレシストキニンとセクレチンの作用の違いを誤解することがある。混同注意:コレシストキニン(CCK)は酵素に富む膵液分泌を促進するが、セクレチンは重炭酸イオンに富む膵液分泌を促進する。
- 4. ランゲルハンス島のβ細胞は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌する内分泌細胞です。膵液を分泌するのは、膵臓の腺房細胞(酵素)と導管細胞(重炭酸イオン)です。正しくは:膵液は膵臓の腺房細胞や導管細胞から分泌される。ランゲルハンス島のβ細胞からはインスリンが分泌される。選びやすい理由:膵臓の機能全体を問われていると誤解し、膵臓の内分泌機能であるランゲルハンス島の役割に言及しているため、部分的に正しいと感じてしまうことがある。混同注意:膵臓の内分泌機能(ホルモン分泌)と外分泌機能(膵液分泌)の区別。
国試ポイント
膵液の組成、主要酵素、分泌調節ホルモン、および分泌細胞を正確に覚える。
混同注意
膵臓の外分泌機能(膵液)と内分泌機能(ホルモン)を混同しない。また、セクレチンとコレシストキニンの作用を区別する。
次に同じ論点が出たら
膵液の性状(pH)、含有酵素の種類、分泌調節に関わるホルモン(セクレチン、コレシストキニン)とその作用機序、分泌細胞の場所と機能を総合的に確認する。
関連知識
膵臓は外分泌腺と内分泌腺の両方の機能を持つ。外分泌腺としては膵液を分泌し、内分泌腺としてはインスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌する。