褥瘡の深達度分類で水疱形成のステージはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
褥瘡の深達度分類(NPUAP/EPUAP分類など)において、ステージⅡは、真皮までの部分的な皮膚欠損を特徴とし、水疱の形成や浅い開放性潰瘍として現れます。
選択肢ごとの解説
- 1. ステージⅠは、皮膚の損傷はなく、発赤が消失しない状態です。正しくは:この選択肢は誤りです。水疱形成はステージⅡの特徴です。選びやすい理由:発赤が初期の兆候であるため、初歩的な損傷と混同する可能性があります。混同注意:ステージⅠは非漂白性発赤で、皮膚の完全性が保たれている段階です。水疱は皮膚の損傷を伴います。
- 2. 正解。ステージⅡは、真皮までの部分的な皮膚欠損を伴い、水疱の形成や浅い潰瘍が見られます。
- 3. ステージⅢは、皮膚全層の欠損であり、皮下脂肪組織まで損傷が及んでいますが、筋膜は超えていません。水疱形成は含まれません。正しくは:この選択肢は誤りです。ステージⅢでは水疱は形成されず、より深い組織の損傷が見られます。選びやすい理由:より深刻な状態であるため、水疱が進行したと誤解する可能性がありますが、水疱はより浅い段階で現れます。混同注意:ステージⅢは全層皮膚欠損で、皮下組織まで損傷がありますが、水疱は表皮や真皮の損傷で生じます。
- 4. ステージⅣは、皮膚全層の欠損に加えて、筋肉、骨、または支持組織(腱、関節包など)にまで損傷が及んでいる状態です。水疱形成は含まれません。正しくは:この選択肢は誤りです。ステージⅣは最も重症な段階であり、水疱形成よりもはるかに深い組織の損傷が特徴です。選びやすい理由:最も重症な段階であるため、あらゆる皮膚症状が含まれると考えるかもしれませんが、水疱は初期段階の症状です。混同注意:ステージⅣは筋肉、骨に及ぶ全層皮膚欠損で、水疱形成の段階をはるかに超えています。
国試ポイント
褥瘡の深達度分類における各ステージの臨床的特徴を正確に理解しているかが問われます。特にステージⅠとⅡの区別、および水疱形成がどの段階で出現するかが重要です。
混同注意
ステージⅠとⅡの区別が混同されがちです。ステージⅠは皮膚の完全性が保たれた発赤、ステージⅡは皮膚の一部欠損(水疱、びらんなど)が生じている状態です。
次に同じ論点が出たら
患者の皮膚アセスメントを行った際、水疱の有無や、水疱が破れているかいないか、周囲の皮膚の状態(発赤、硬結など)を詳細に観察し、適切なステージ分類とケア計画の立案ができるか。
関連知識
褥瘡の分類には、NPUAP(National Pressure Ulcer Advisory Panel)/EPUAP(European Pressure Ulcer Advisory Panel)分類が広く用いられています。この分類では、深達度以外に「分類不能」な褥瘡や「深部組織損傷が疑われる褥瘡」も定義されています。それぞれの定義と臨床像を把握しておくことが重要です。