舌根の沈下を防止する体位はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
側臥位は、重力により舌根が後方へ沈下するのを防ぎ、気道を確保することができます。特に意識障害や鎮静下にある患者において、舌根沈下による気道閉塞を予防する上で重要な体位です。
選択肢ごとの解説
- 1. 仰臥位は、意識障害のある患者では重力により舌根が後方に沈下しやすく、気道閉塞を誘発する危険性が高いため誤りです。正しくは:舌根沈下防止には、側臥位や顔を横に向けた体位を取る必要があります。選びやすい理由:安静を保つための基本的な体位の一つであり、一般的に用いられる体位であるため。混同注意:安静臥床の基本体位と、気道確保が必要な状況での体位を混同しやすい。
- 2. 膝胸位は、腹圧を軽減したり、直腸検査などに用いられる体位であり、舌根沈下の防止には直接的な効果はありません。むしろこの体位で意識を失うと、舌根沈下による気道閉塞のリスクがあります。正しくは:舌根沈下防止には側臥位を選択します。膝胸位は特定の目的で用いられます。選びやすい理由:特定の処置や検査で用いられる特殊な体位として知識があるため。混同注意:特定の医療行為における体位と、気道確保のための体位を混同しやすい。
- 3. 正解。側臥位は、重力によって舌根が口腔側方へ移動するため、舌根の沈下による気道閉塞を効果的に防止できます。また、吐物による誤嚥のリスクも軽減します。選びやすい理由:気道確保の基本としてよく指導されるため。混同注意:特になし。ただし、完全に真横でなくても顔を横に向けるだけでも効果がある。
- 4. 骨盤高位は、ショック時や下肢からの出血時の止血、静脈還流を促す目的などで用いられる体位であり、舌根の沈下を防止する効果はありません。頭部が相対的に下がるため、かえって舌根沈下のリスクを高める可能性があります。正しくは:舌根沈下防止には側臥位を選択します。骨盤高位は他の目的で用いられます。選びやすい理由:循環動態への影響がある体位として知識があるため。混同注意:特定の病態(ショックなど)における体位と、気道確保のための体位を混同しやすい。
国試ポイント
意識レベル低下時の気道確保の基本体位を理解すること。
混同注意
気道確保の体位と、特定の疾患や処置における体位(例:ショック体位、呼吸困難時の体位)を混同しやすい。舌根沈下防止は気道確保が目的。
次に同じ論点が出たら
気道確保が必要な状況下で、患者の意識レベルや状態に応じた適切な体位選択ができるか。
関連知識
気道確保には、体位の他に下顎挙上法、頭部後屈あご先挙上法、エアウェイの使用などがある。意識障害患者は誤嚥のリスクも高いため、側臥位は吐物の誤嚥防止にも有効である。