臓器の移植に関する法律における脳死の判定基準で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
臓器の移植に関する法律に基づく脳死の判定基準では、深昏睡、瞳孔散大固定(6mm以上)、脳幹反射の消失、平坦脳波、自発呼吸の停止という主要な項目が定められています。脳幹反射の消失は、脳幹の機能が完全に停止していることを示す重要な指標であり、脳死判定に不可欠な基準です。
選択肢ごとの解説
- 1. 法的脳死判定の基準では、瞳孔は固定し、瞳孔径は左右とも4mm以上です。3mm以上ではありません。
- 2. 脳死判定では、平坦脳波(脳活動の電気的証拠が完全に消失している状態)が必須基準です。徐波は脳の機能低下を示しますが、脳死とは異なります。正しくは:脳波上、平坦脳波が確認されること。選びやすい理由:脳機能の異常を示す脳波所見であるため、選びやすい。混同注意:意識障害の他の段階(昏睡など)で見られる脳波所見と混同する。
- 3. 脳死判定では、自発呼吸が完全に停止していることが基準です。呼吸中枢がある脳幹の機能が完全に失われているため、自発呼吸は認められません。正しくは:自発呼吸が完全に消失していること。選びやすい理由:呼吸は生命維持に重要であるため、何らかの異常と結びつけやすい。混同注意:心停止や呼吸不全の状態と混同する可能性がある。
- 4. 正解。脳幹反射(対光反射、角膜反射、眼球頭反射、前庭動眼反射、咽頭反射、咳反射など)の完全な消失は、脳幹機能の不可逆的な停止を示す重要な脳死判定基準の一つです。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:正しい。
- 5. 脳死は「深昏睡」であることが基準です。浅い昏睡では、まだ脳機能の一部が保たれている可能性があり、脳死とは判断されません。正しくは:深昏睡状態にあること。選びやすい理由:昏睡状態が関与することは正しいが、深さの程度を混同しやすい。混同注意:深昏睡と浅昏睡の違い、あるいは他の意識障害のレベルと混同する。
国試ポイント
この問題は、臓器移植法における脳死の判定基準について、具体的な内容を正確に理解しているかを問うものです。特に、脳幹反射の消失、平坦脳波、自発呼吸の停止、深昏睡、瞳孔散大固定といった主要な基準を覚えていることが重要です。誤った情報(例:徐波、微弱な自発呼吸、浅昏睡)を提示し、正しい知識との区別を試みる形式が多いです。
混同注意
脳死と他の意識障害(昏睡、植物状態など)の鑑別。特に、脳波の徐波と平坦脳波、自発呼吸の有無、昏睡の深さ(浅いか深いか)などが混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出たら、脳死判定の6つの主要基準(深昏睡、瞳孔散大固定、脳幹反射の消失、平坦脳波、自発呼吸の停止、時間経過後の再確認)がすべて正確に理解できているかを確認する。特に、具体的な数値(瞳孔径)や状態(平坦脳波、深昏睡)の誤りを見抜けるようにする。
関連知識
・臓器移植法および脳死の定義 ・脳死判定基準の詳細(6項目:深昏睡、瞳孔散大固定、脳幹反射の消失、平坦脳波、自発呼吸の停止、再確認を含む) ・脳幹の機能(呼吸中枢、意識覚醒、反射など) ・意識レベルの評価尺度(JCS、GCS)