親性について適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
親性とは、子どもを保護し、養育し、成長を促そうとする親の感情や行動傾向全般を指します。これは生物学的な性別や血縁の有無に関わらず、子どもと関わる中で育まれる普遍的な性質であり、養育者としての自覚や責任感、愛情が含まれます。選択肢1は、この親性の本質を適切に表現しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。親性とは、親が子に対して抱く愛情や養育しようとする本能的な感情・行動傾向を指します。生物学的親であるか否かに関わらず、子どもを育て、保護し、成長を支援しようとする普遍的な性質です。正しくは:正しい選択肢のため、修正の必要はありません。選びやすい理由:子どもを「育もうとする性質」と聞くと、生物学的な側面が強調されがちですが、心理的・社会的な側面も含まれます。混同注意:「親性」と「母性」は混同されやすいですが、親性は性別を問わず子どもを育む性質全般を指し、母性は特に母親が子に対して持つ感情や行動を指します。
- 2. 親性は、子どもとの関わりや経験を通じて徐々に形成・発達していくものであり、子どもを持った瞬間に自動的に備わるわけではありません。環境的要因や学習も大きく影響します。正しくは:「誰もが子どもを授かった時点で自然と身につけている」を「子どもとの関わりや経験を通じて形成・発達していく」と修正します。選びやすい理由:「親になったら当然親性が芽生える」という一般的なイメージから、この選択肢を選びたくなるかもしれません。混同注意:「本能」という言葉から、瞬時に備わるものと誤解されがちですが、親性には経験や学習の要素も含まれます。
- 3. 親性は、性別による役割分担を前提とするものではありません。現代の育児は、性別に関わらず両親が協力して行うことが推奨されており、親性も性別を超えた普遍的な性質として捉えられます。正しくは:「性別によって役割分担を行い子育てをすること」を「性別に関わらず子どもを育む性質」と修正します。選びやすい理由:伝統的な家庭における男女の役割分担のイメージから、この選択肢が正しいと誤認する可能性があります。混同注意:親性が「母親性」や「父親性」といった特定の性役割と結びつけられることがありますが、親性自体はより広範な概念です。
- 4. 親性は、生物学的な血縁関係の有無に関わらず育まれるものです。養子縁組や里親制度など、血縁のない子どもに対しても親性は発揮され、強く形成されます。正しくは:「生物学的なつながりがあることが、親性を持つための条件となる」を「生物学的なつながりの有無にかかわらず、子どもを育む性質」と修正します。選びやすい理由:「親」という言葉から「血縁」を連想し、生物学的な関係が必須条件だと考えがちです。混同注意:「実の親」という言葉から、生物学的な関係が親性の前提であると誤解されやすいです。
国試ポイント
親性の定義と、それが生物学的な関係や性別に依存しない性質であることを理解しているかが問われています。母性との違いや、親性が形成されるプロセスについても関連知識として重要です。
混同注意
母性、父親性、育児、本能
次に同じ論点が出たら
親性が養育者のどのような行動や感情に具体的に表れるか、またその形成を支援するための看護介入について説明できるか。
関連知識
母性愛、アタッチメント(愛着形成)、養育者の役割、性役割の多様化、家族形態の変化