閉経に伴うエストロゲンの低下で生じるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
閉経により卵巣からのエストロゲン分泌が低下すると、エストロゲン依存性の組織である腟粘膜は萎縮します。これにより、腟の乾燥、かゆみ、性交痛などの症状が出現することがあります。これを老人性腟炎と呼ぶこともあります。
選択肢ごとの解説
- 1. エストロゲンは骨吸収を抑制し、骨形成を促進する作用があります。閉経によるエストロゲンの低下は、骨量の減少(骨粗鬆症)を引き起こしやすくなります。正しくは:骨量の減少選びやすい理由:骨量の増大と勘違いしやすいが、実際は骨密度の維持にエストロゲンが重要。混同注意:加齢による自然な変化と混同し、骨が強くなると誤解する可能性。
- 2. 正解。エストロゲンは腟粘膜の弾力性や潤いを保つ働きがあります。エストロゲンが減少すると、腟粘膜が薄くなり、乾燥や弾力性の低下(萎縮)が生じやすくなります。
- 3. エストロゲンは血管内皮細胞に作用し、血管を拡張させる効果があります。閉経によるエストロゲンの低下は、血管の弾力性低下や動脈硬化を促進し、脳血流量が減少するリスクを高める可能性があります。正しくは:脳血流量の減少選びやすい理由:「血流が悪くなる」という漠然としたイメージで、増大を連想する可能性。混同注意:ホルモン補充療法が脳血流に与える影響と混同する。
- 4. エストロゲンは肝臓でのLDLコレステロールの代謝を促進し、血中濃度を低下させる作用があります。閉経によるエストロゲンの減少は、血中LDLコレステロールの増加につながり、動脈硬化のリスクを高めます。正しくは:血中LDLコレステロールの増加選びやすい理由:良い変化である低減を期待してしまう可能性。混同注意:HDLコレステロールとの関係や、全体的な脂質代謝への影響と混同する。
国試ポイント
閉経によるエストロゲン低下が身体に及ぼす影響について、主要な症状や変化を理解しているかが問われています。骨、性器、脂質代謝、血管系など、全身への影響を網羅的に学習することが重要です。
混同注意
エストロゲンの低下は、骨粗鬆症(骨量減少)、高LDLコレステロール血症(LDLコレステロール増加)、心血管疾患リスク増加など、身体にとって負の影響が多いですが、これらの選択肢の逆を想像しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
閉経後の女性の健康管理や看護計画を立案する際、これらの生理的変化を理解し、適切な生活指導や医療連携を検討できるか。
関連知識
閉経後骨粗鬆症、更年期障害、老人性腟炎、ホルモン補充療法(HRT)、脂質異常症と女性ホルモンの関連。