開放性損傷はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
開放性損傷とは、皮膚や粘膜の連続性が破綻し、体腔や組織が外部に露出する損傷を指します。選択肢1の切創と選択肢3の擦過創は、いずれも皮膚の連続性が破綻しているため、開放性損傷に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。切創は皮膚が切れて開いた状態の損傷であり、開放性損傷に分類されます。選びやすい理由:物理的な外力による損傷だが、開放性という点で判断が必要。混同注意:閉鎖性損傷と混同しやすい。
- 2. 打撲傷は皮膚の表面に大きな損傷がなく、皮下の組織が損傷を受けている状態であり、通常は閉鎖性損傷です。正しくは:皮膚表面の連続性が保たれているため、閉鎖性損傷である。選びやすい理由:外傷の一種であるため、開放性損傷と誤解しやすい。混同注意:開放性損傷との違いは皮膚の連続性にある。
- 3. 正解。擦過創は皮膚の表皮が削り取られた状態であり、皮膚の連続性が失われているため開放性損傷に分類されます。選びやすい理由:軽微な損傷に見えるが、皮膚のバリア機能が破綻しているため開放性である。混同注意:切り傷と比べて軽視されがちだが、感染のリスクは高い。
- 4. 皮下出血は皮膚表面の損傷がなく、皮下の血管が破れて出血している状態であり、閉鎖性損傷です。正しくは:皮膚表面の連続性が保たれているため、閉鎖性損傷である。選びやすい理由:出血を伴うため開放性損傷と誤解しやすいが、皮膚の破綻がない。混同注意:内出血であり、皮膚が外部に露出していない点で開放性損傷ではない。
- 5. 内臓損傷自体は、腹壁や胸壁に開放創がない限りは閉鎖性損傷と判断されます。開放性損傷とは、体表面から体腔内へ通じる傷がある場合を指します。正しくは:外見上、体表に開いた傷がない場合は閉鎖性損傷とみなされる。選びやすい理由:重篤な損傷であるため開放性と関連付けやすいが、必ずしも皮膚の開口を伴わない。混同注意:外傷の重症度と開放性の概念を混同しやすい。
国試ポイント
開放性損傷と閉鎖性損傷の違いを正確に理解しているか。特に皮膚の連続性の有無が判断基準となる。感染リスクの観点からも重要。
混同注意
打撲傷や皮下出血、内臓損傷は外傷ではあるものの、体表の開放を伴わない点で閉鎖性損傷に分類される。
次に同じ論点が出たら
これらの損傷を受けた患者に対し、どのような初期対応や処置が必要かを判断できるか。
関連知識
開放性損傷では感染リスクが高まるため、創部の清潔保持と感染予防が重要となる。閉鎖性損傷では内出血や内臓損傷の有無に注意が必要。