児童憲章について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
児童憲章は、1951年に制定された子どもの権利を保障するための基本原則です。その中で、「児童がよい環境の中で育てられること」(第一条:心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される)と「児童が人として尊ばれること」(第二条:人として尊ばれる)が明確に謳われています。他の選択肢は、時系列の誤りや、児童憲章の性格(法的強制力や罰則の有無)に対する誤解に基づいています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。児童憲章の本文には「すべての児童は、心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保障される。」とあり、良好な環境で育成されることの重要性を示しています。正しくは:適切です。選びやすい理由:直接的な言葉ではないが、児童憲章の理念として正しいため。混同注意:具体的な環境要件が明記されているわけではないが、その精神は含まれる。
- 2. 児童憲章は1951年に制定され、国連の「児童の権利に関する条約」は1989年に採択されています。したがって、児童憲章がこの条約を受けて制定されたという記述は時系列が逆であり誤りです。正しくは:児童憲章は、児童の権利に関する条約よりも先に制定されました。選びやすい理由:どちらも子どもの権利に関わるため混同しやすい。混同注意:国際条約と国内法の関係、およびそれぞれの成立時期を正確に理解しておく必要がある。
- 3. 正解。児童憲章の三つの柱の一つに「児童は、人として尊ばれる。」と明確に規定されており、子どもの尊厳を重視する内容です。正しくは:適切です。選びやすい理由:憲章の基本的な理念であり、重要な点であるため。混同注意:抽象的な表現であるが、憲章の精神を直接表している。
- 4. 児童憲章は児童の権利と幸福を主眼としていますが、保護者の具体的な責務を直接的に規定するものではありません。保護者の責務は、児童福祉法などに定められています。正しくは:保護者の責務は児童福祉法などで定められています。選びやすい理由:子どもの健全な育成には保護者の役割が不可欠であるため、含まれているように感じやすい。混同注意:児童憲章は理念であり、具体的な法的義務を定めるものではない点を理解する。
- 5. 児童憲章は、児童の権利や育成に関する基本理念を示すものであり、法的な罰則規定は含まれていません。法的な強制力を持つものではなく、倫理的・道義的な規範です。正しくは:児童憲章は理念を示すものであり、罰則規定はありません。選びやすい理由:「憲章」という言葉から、法律のような強制力を想像しがち。混同注意:法的規範と倫理的規範の違いを区別する。
国試ポイント
児童憲章の基本的な理念、成立時期、法的性格(理念法規であること)を理解しているかが問われる。特に、児童の権利に関する条約との時系列の前後関係や、罰則規定の有無は頻出ポイントである。
混同注意
「児童の権利に関する条約」との混同、あるいは児童憲章を一般的な法律のように捉えてしまう誤解が多い。
次に同じ論点が出たら
児童憲章の各条文の内容を具体的に理解し、それが示す理念を他の法律や国際条約と比較できるようになる。
関連知識
日本国憲法(個人の尊厳)、児童福祉法(保護者の責務や具体的な措置)、児童虐待防止法(虐待に対する罰則)、国連の「児童の権利に関する条約」との比較。