Aさん(24歳、初産婦、会社員)は、現在、両親と妹の4人で暮らしている。パートナー(24歳、会社員)と結婚する予定である。Aさんは、妊娠8週の妊婦健康診査で「朝起きると気持ちが悪くあまり食べられません。台所から食べ物の匂いがするだけで吐き気がします」と話している。 Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
1回の食事量を少なくし、食事回数を増やすことで、胃への負担を軽減し、消化吸収を助ける。特に摂食不良や胃腸症状がある場合に有効な食事指導である。
選択肢ごとの解説
- 1. 冷たい飲料は胃腸に負担をかける場合があるため、温かい飲料は一般的に良いとされますが、選択肢3がより直接的に食事摂取の負担軽減に繋がるため、最も適切とは言えません。正しくは:胃腸に負担をかけにくい温度のものを選択する。選びやすい理由:胃腸への負担を考慮する点で一見正しいように思えるため。混同注意:胃腸に優しい食事全般の指導。
- 2. 栄養バランスの良い食物摂取は食事指導の基本ですが、消化器症状がある場合や食欲不振の場合には、まず少量頻回にして胃腸への負担を減らすことが優先されます。単にバランスが良いだけでは摂取量が確保できない可能性があります。正しくは:栄養のバランスを考慮しつつ、少量頻回食を導入する。選びやすい理由:健康的な食事の基本的な考え方であるため。混同注意:一般的な健康な人への食事指導。
- 3. 正解。1回量を少なくし、食べる回数を増やすことで、胃腸への負担を軽減し、消化吸収を促進する効果があります。特に食欲不振や消化機能が低下している場合に推奨される方法であり、食事指導として最も適切です。選びやすい理由:胃腸への負担軽減という観点から、患者の状態を考慮した具体的な指導であるため。
- 4. カロリーの高い食物を積極的に摂取することは、体重減少が著しい場合や低栄養状態の改善には有効ですが、胃腸への負担が増大する可能性があり、食欲不振や消化不良がある場合には逆効果になることもあります。まずは少量頻回食で消化負担を減らすことが優先されます。正しくは:消化しやすく、かつカロリーを効率的に摂取できるような工夫を凝らす。選びやすい理由:低栄養状態の改善にはカロリー摂取が必要であるという考えから。混同注意:単なる栄養補給の指導。
国試ポイント
摂食障害や消化器疾患患者への食事指導の基本原則を理解すること。特に胃腸への負担軽減策が重要。
混同注意
単に「バランスの良い食事」や「カロリー摂取」を促すだけではなく、食事の摂取方法(回数、量、温度など)が患者の状態に応じて重要となる点を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
患者の消化器症状の有無、栄養状態、食欲の程度を確認し、胃腸への負担を最小限にしつつ、必要な栄養を摂取できる方法が提案されているかを判断する。
関連知識
低栄養状態の患者や、食欲不振、悪心、嘔吐がある患者に対しては、消化しやすい食品を選び、少量頻回食を勧めるのが一般的である。