規則的な日常生活を送っている成人で、血中濃度が1日のうち起床時に最も高くなるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
コルチゾールは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンであり、覚醒・活動への準備、血糖値の維持、免疫反応の調整など、生命活動に不可欠な役割を担っています。その血中濃度はサーカディアンリズム(日内変動)に従い、起床前後の早朝から午前中にかけてピークを迎え、その後徐々に減少し、夜間に最低値となります。このリズムは、規則的な生活を送る成人で特に顕著です。
選択肢ごとの解説
- 1. アドレナリンの分泌は、ストレスや興奮、運動時などに増加しますが、規則的な起床時に基礎的に高くなるホルモンではありません。正しくは:精神的・身体的ストレス時や緊急時に分泌が促進される。選びやすい理由:ストレスホルモンという側面があるため、起床時の身体的ストレスと結びつけて選択してしまう可能性があります。混同注意:コルチゾールもストレス関連ホルモンですが、アドレナリンは主に即時的な緊急反応、コルチゾールはより持続的なストレス応答や日内変動が特徴です。
- 2. 正解。コルチゾールは、日内変動(サーカディアンリズム)を持つ代表的なホルモンです。覚醒と活動に備えて、通常、起床前の早朝から起床時にかけて血中濃度が最も高くなり、日中徐々に減少し、夜間に最低レベルになります。
- 3. 成長ホルモンの分泌は、主に深い睡眠中(特にノンレム睡眠の初期)にピークを迎えます。起床時に血中濃度が最も高くなるわけではありません。正しくは:深い睡眠中に最も分泌が盛んになる。選びやすい理由:成長ホルモンが成人でも重要なホルモンであるため、一般的な選択肢として検討されやすいですが、分泌タイミングは異なります。混同注意:睡眠に関連するホルモンである点でメラトニンと混同する可能性もありますが、ピークのタイミングや機能は異なります。
- 4. メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜間に分泌が促進され、入眠を促します。起床時は分泌が低下している状態です。正しくは:夜間に最も高くなり、睡眠を誘導する。選びやすい理由:日内変動があるホルモンであり、睡眠と覚醒のリズムに関わるため、関連付けて考えやすいですが、ピークのタイミングは逆です。混同注意:コルチゾールが起床時にピークを迎えるのに対し、メラトニンは夜間にピークを迎えます。日内変動を持つホルモンである点で混同しやすいですが、ピークのタイミングは対照的です。
国試ポイント
内分泌系のホルモン分泌の日内変動(サーカディアンリズム)に関する基礎知識が問われています。特に、覚醒・睡眠と関連する主要ホルモンの血中濃度の時間的変化を理解しているかが重要です。
混同注意
日内変動を持つホルモン(コルチゾール、メラトニン、成長ホルモンなど)は、それぞれピークの時間帯が異なるため混同しやすいです。特に、覚醒と関連するコルチゾールと、睡眠と関連するメラトニンは、分泌ピークが日中と夜間とで対照的であるため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
ホルモンの『分泌のタイミング』と『主な機能』を正確に結びつけられているかを確認します。特に、生活リズム(起床、睡眠、ストレスなど)とホルモン分泌の関連性に着目することが重要ですし、それを理解していれば同様の問題で正答できます。
関連知識
各ホルモンの主な機能と、分泌を調節する要因(ストレス、睡眠、光周期など)、および関連する疾患(クッシング症候群、アジソン病、睡眠障害など)を理解することが重要です。また、ホルモンの種類とその分泌器官についても関連付けて学習すると良いでしょう。