身体的フレイルの評価基準はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
身体的フレイルの評価基準は、厚生労働省の研究班によって提唱された「フレイル5項目」が広く用いられています。これは、1. 意図しない体重減少、2. 筋力低下(握力低下)、3. 疲労感、4. 歩行速度の低下、5. 身体活動性の低下の5つです。本問題の選択肢では「体重減少」と「歩行速度の低下」がこれに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 視力低下はフレイルの要因や関連症状となることはありますが、身体的フレイルの主要な評価基準5項目には含まれません。正しくは:フレイルの主要な評価基準は、体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、身体活動性の低下です。選びやすい理由:高齢者の生活機能低下と関連するため、フレイルの指標だと誤解しやすいです。混同注意:感覚器の機能低下と身体的フレイルの直接的な評価項目を混同しやすいです。
- 2. 正解。意図しない体重減少(例: 6ヶ月で2~3kg以上の減少)は、身体的フレイルの重要な評価基準の一つです。栄養状態の悪化や筋量減少の指標となります。
- 3. 聴力低下はフレイルの要因や関連症状となることはありますが、身体的フレイルの主要な評価基準5項目には含まれません。正しくは:フレイルの主要な評価基準は、体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、身体活動性の低下です。選びやすい理由:視力低下と同様に、高齢者の生活機能低下と関連するため、フレイルの指標だと誤解しやすいです。混同注意:感覚器の機能低下と身体的フレイルの直接的な評価項目を混同しやすいです。
- 4. 正解。歩行速度の低下(例: 4m歩行で1.0m/秒未満など)は、身体能力の低下を示す明確な指標であり、身体的フレイルの主要な評価基準の一つです。
- 5. 腸蠕動運動の低下は、便秘などの消化器症状を引き起こしますが、身体的フレイルの直接的な評価基準ではありません。内臓機能の一部であり、全身の運動機能や筋力低下とは直接リンクしません。正しくは:フレイルの主要な評価基準は、体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、身体活動性の低下です。選びやすい理由:高齢者に多い症状であるため、フレイルと関連があるように感じやすいです。混同注意:一般的な加齢に伴う身体機能の変化と、身体的フレイルの明確な定義を混同しやすいです。
国試ポイント
高齢者の健康問題であるフレイルの概念と、その中でも特に身体的な側面を評価する具体的な基準(フレイル5項目)について正確な知識があるかを問う問題です。基本的な定義と各項目を理解しているかが重要です。
混同注意
フレイルと関連する様々な高齢者の症状(視力・聴力低下、認知機能低下など)と、身体的フレイルの明確な評価基準を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後、フレイルの予防や介入に関する問題、あるいは特定健診の項目など、より実践的な場面での知識が問われる可能性があります。
関連知識
サルコペニアの診断基準(筋力低下、身体能力の低下、筋肉量減少)、認知機能低下、社会性フレイル、精神的フレイルとの関連性も理解しておくと、より多角的に高齢者の健康状態を評価できます。