精神障害の三次予防の内容で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
精神障害における三次予防は、発症した疾患の進行を遅らせ、合併症を防ぎ、機能障害の回復や社会復帰の促進を目指すものです。うつ病患者の復職支援は、疾患によって損なわれた社会機能を回復させ、再発を予防しながら職場への適応を支援する活動であり、三次予防に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。三次予防は、すでに発症した疾患の再発予防や社会復帰支援、機能回復を目指す段階です。うつ病患者の復職支援は、病状の悪化を防ぎ、社会生活の再構築を助ける活動であり、三次予防に該当します。選びやすい理由:一次・二次予防との違いが曖昧だと、他の選択肢も正しく見えてしまう可能性があります。混同注意:二次予防の「早期発見・早期治療」と混同しがちですが、三次予防は治療後の社会機能回復が主眼です。
- 2. 地域住民間のつながりの強化は、精神疾患の発生そのものを予防したり、精神的健康を増進したりする目的で行われる活動であり、一次予防に該当します。発症前の段階での予防的介入です。正しくは:地域住民間の連携を強める活動は、一次予防に当たります。選びやすい理由:精神保健にとって地域連携は重要ですが、予防の段階が異なります。混同注意:「予防」という広い意味で捉えると正しいように見えますが、三次予防の定義には当てはまりません。
- 3. 精神保健に関する問題の早期発見は、疾患が発症したばかりの段階で速やかに介入し、重症化を防ぐことを目的とするため、二次予防に該当します。正しくは:精神健康に関する問題の早期発見は、二次予防に当たります。選びやすい理由:「予防」という言葉から、早期発見も予防の一環だと考えがちです。混同注意:三次予防と混同しやすいですが、発症後の再発予防・社会復帰が三次予防であり、発症直後の介入は二次予防です。
- 4. ストレス関連障害の発症予防に関する知識の提供は、疾患が発症する前にそのリスクを低減させることを目的としており、一次予防に該当します。具体的な疾患の発生自体を防ぐ取り組みです。正しくは:ストレス関連障害の発生を未然に防ぐ知識の提供は、一次予防に当たります。選びやすい理由:「予防」というキーワードに引きつけられやすいですが、一次予防の定義です。混同注意:これも「予防」という言葉から正しいように見えますが、三次予防は発症後の再発予防や機能回復が目的です。
国試ポイント
予防医学における一次予防、二次予防、三次予防のそれぞれの定義と具体的な内容を正確に理解しているかが問われる問題です。特に精神保健領域での具体例を区別できるようにしておくことが重要です。
混同注意
一次予防(健康増進・特異的予防)、二次予防(早期発見・早期治療)、三次予防(リハビリテーション・社会復帰支援)の区別が曖昧だと、どの選択肢も「予防」として正しく見えてしまい誤答につながる可能性があります。特に「早期発見」と「再発予防」の区別を明確にすることが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後も、他の疾患(例:生活習慣病、感染症)における予防の三段階について具体的な事例を挙げて問われる可能性があるため、各段階の定義と適用例を幅広い疾患で習得しておくことが望ましいです。
関連知識
地域精神保健活動、リハビリテーション、社会復帰支援、精神疾患の再発予防、治療目標としての社会機能回復。