経皮的腎生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
経皮的腎生検は侵襲的な検査であり、特に腎臓は血管が豊富な臓器であるため、穿刺後の出血リスクが高いです。そのため、検査後は穿刺部位からの出血を予防し、血腫形成を最小限に抑えるために、厳重なベッド上安静が必須となります。通常、検査直後から数時間から24時間にわたり、仰臥位での安静が指示され、体動の制限や血圧測定など厳重な管理が行われます。
選択肢ごとの解説
- 1. 経皮的腎生検では、腎臓を穿刺しやすいように腹臥位または側臥位をとるのが一般的です。仰臥位では腎臓が体の前面に位置しないため、穿刺が困難になります。正しくは:検査時の体位は腹臥位または側臥位となります。選びやすい理由:一般的な検査では仰臥位が多いですが、腎生検は部位の特性を考慮する必要があります。混同注意:他の腹部臓器の検査と混同しやすいです。
- 2. 穿刺時には腎臓の動きを最小限にするため、息を吸い込んだ後に短時間息を止める(呼気時や吸気時の中止など、指示に従う)のが一般的です。繰り返し深呼吸をすると腎臓が大きく動いてしまい、正確な穿刺の妨げになります。正しくは:針を刺す際には、息を深く吸って一瞬止めていただきます。選びやすい理由:呼吸は検査中の不安軽減に役立つと思われがちですが、腎生検においては腎臓の固定が重要です。混同注意:リラクゼーションのための深呼吸と、検査手技のための呼吸コントロールが混同されることがあります。
- 3. 正解。腎生検後は、穿刺部位からの出血や血腫形成のリスクがあるため、ベッド上での安静臥床が非常に重要です。通常は数時間から24時間程度の安静が指示されます。選びやすい理由:安静はどの検査でも言われることなので、当たり前すぎると感じるかもしれませんが、腎生検においては特に重要な合併症予防策です。混同注意:安静の重要度が、他の低侵襲な検査と同等だと誤解されることがあります。
- 4. 経皮的腎生検後の禁食期間は通常、検査直後から数時間程度であり、2日間も禁食を続けることはありません。食事の再開は患者の状態や出血の有無を確認してから許可されます。正しくは:検査後数時間は、飲食を控えていただきます。選びやすい理由:侵襲性の高い検査であるため、長期間の禁食が必要だと考えてしまうかもしれません。混同注意:消化器系の検査や手術後の禁食期間と混同されることがあります。
国試ポイント
経皮的腎生検後の看護に関する知識が問われています。特に、出血合併症予防のための体位・安静、呼吸コントロールの指導、食事制限の必要性とその期間について理解しているかが重要です。
混同注意
腎生検の合併症として出血が最も重要であることから、その予防策である安静が正答となります。他の選択肢は、検査の性質や合併症リスクへの対応として適切ではありません。
次に同じ論点が出たら
この問題から、経皮的腎生検の患者に対する看護師の役割として、検査前後の適切な説明と合併症予防のための観察・管理について深く理解しているかを評価することができます。
関連知識
経皮的腎生検は、腎疾患の診断や病状把握のために行われる検査です。合併症として出血、血腫、尿路感染、稀に気胸などが挙げられます。検査前には出血傾向の有無や血圧の管理、検査後のバイタルサインチェック、血尿の有無の観察などが重要です。