自己血糖測定を行う患者への説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
自己血糖測定は、インスリン療法や経口血糖降下薬を服用している糖尿病患者さんにとって、自身の血糖コントロール状況を把握し、低血糖の早期発見と対処、および高血糖時の対応を適切に行うために不可欠なツールです。特に低血糖は意識障害などを引き起こす危険性があるため、その兆候や状態を測定によって知ることは患者さんの安全を守る上で極めて重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 自己血糖測定(SMBG)は通常、指先などの毛細血管から得た血液中のグルコース濃度を測定します。間質液グルコース濃度を連続的に測定するのは、持続血糖測定(CGM)と呼ばれる別の方法です。正しくは:「指先などの毛細血管から採取した血液中のブドウ糖濃度を測ります。」選びやすい理由:持続血糖測定(CGM)の知識がある場合、間質液という言葉に引っ張られやすいかもしれません。混同注意:自己血糖測定(SMBG)と持続血糖測定(CGM)の測定対象(血液 vs 間質液)が混同されやすいです。
- 2. 自己血糖測定の検体は、一般的に指先(特に指の腹の側面)から採取します。耳たぶからの採血は新生児など特別な場合に用いられることがありますが、成人の自己血糖測定では通常行われません。正しくは:「通常、指先から少量の血液を採ります。」選びやすい理由:採血部位として耳たぶが全く使われないわけではないため、知識が曖昧だと間違って選んでしまう可能性があります。混同注意:一般的な採血部位と、自己血糖測定で推奨される特定の部位が混同されやすいです。
- 3. 穿刺部位からの感染を防ぐため、血液を採取する前には必ずアルコール綿などで消毒し、乾燥させてから穿刺する必要があります。消毒を怠ると感染のリスクが高まります。正しくは:「血を採る場所は、感染を防ぐために必ず消毒してください。」選びやすい理由:日常的に手洗いをしていれば大丈夫だろう、と安易に考えてしまう患者さんもいるかもしれません。混同注意:簡単な処置であるため、消毒の重要性が見過ごされがちになることがあります。
- 4. 正解。自己血糖測定の重要な目的の一つは、血糖値の異常(高血糖だけでなく、特に危険な低血糖)を早期に発見することです。低血糖は迅速な対応が必要なため、その状態を把握できることは患者さんにとって非常に重要です。
国試ポイント
この問題は、自己血糖測定(SMBG)の目的と実施方法に関する基本的な知識を問うています。特に、患者さんへの説明として適切な内容かどうか、という実践的な視点から理解しているかが評価されます。正しい手技や期待される効果について、正確な情報を提供できることが重要です。
混同注意
自己血糖測定で測定する「もの」(血液中のグルコース)と、持続血糖測定で測定する「もの」(間質液中のグルコース)が混同されやすい点。また、採血部位や消毒の必要性など、基本的な手技に関する誤解も生じやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に自己血糖測定に関する問題が出題される場合、測定のタイミング(食前、食後2時間、就寝前など)、測定結果の記録の重要性、低血糖時の具体的な対処法、SMBG値とHbA1cの関係性など、より詳細な知識や実践的な対応能力が問われる可能性があります。
関連知識
糖尿病の病態生理、インスリン療法の基礎、低血糖症状とその対応、高血糖症状とその対応、糖尿病合併症の予防、患者教育、糖尿病治療薬の種類と作用機序。