成人の骨髄検査の穿刺部位を図に示す。正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
成人の骨髄検査の穿刺部位としては、胸骨柄または後腸骨稜が一般的に選択されます。後腸骨稜は安全性が高く、骨髄採取量も確保しやすいため、最も頻繁に用いられます。図中の③は後腸骨稜を示しており、これは成人の骨髄検査における適切な穿刺部位です。
選択肢ごとの解説
- 1. ①は脛骨を示しており、成人では一般的に骨髄穿刺の選択部位ではありません。小児においては、脛骨上端部が選択されることがありますが、成人では避けるのが通常です。正しくは:正しい穿刺部位は胸骨柄または後腸骨稜です。選びやすい理由:小児の穿刺部位と混同する可能性があります。混同注意:小児と成人の骨髄穿刺部位の違い。
- 2. ②は上腕骨付近を示していますが、上腕骨は骨髄穿刺の標準的な部位ではありません。骨皮質が厚く、神経や血管が近接しているため、合併症のリスクが高いです。正しくは:正しい穿刺部位は胸骨柄または後腸骨稜です。選びやすい理由:大きな骨であり、骨髄があると誤解するかもしれません。混同注意:どの骨に骨髄があるかという知識の不足。
- 3. 正解。③は後腸骨稜を示しており、成人の骨髄検査における最も一般的な穿刺部位の一つです。骨髄量が多く、血管や神経損傷のリスクが比較的低いため、安全に実施できます。正しくは:この部位は成人骨髄穿刺の標準的な部位です。選びやすい理由:胸骨柄との違いで迷うかもしれません。混同注意:胸骨柄と後腸骨稜のどちらがより適切か。
- 4. ④は鎖骨付近を示していますが、鎖骨は骨髄穿刺の標準的な部位ではありません。骨が細く、血管や神経が近接しているため、穿刺が困難であり、合併症のリスクも高いです。正しくは:正しい穿刺部位は胸骨柄または後腸骨稜です。選びやすい理由:体表から触れやすい骨であるため、選んでしまいがちです。混同注意:体表から触れる骨すべてが穿刺に適しているという誤解。
国試ポイント
骨髄穿刺の適切な解剖学的部位と、その選択理由(安全性、採取量、合併症リスクなど)を理解しているかが問われます。特に、成人・小児での部位の違いも重要です。
混同注意
胸骨柄と後腸骨稜のどちらも成人で適切な部位ですが、どちらか一方が示された場合に正確に識別できる知識が必要です。また、小児の脛骨との混同も注意すべき点です。
次に同じ論点が出たら
骨髄穿刺実施時の体位や介助方法、術後の出血・感染兆候の観察について判断できるか。
関連知識
骨髄穿刺の目的(診断、病期分類など)、禁忌(出血傾向が強い場合など)、合併症(出血、感染、気胸など)、患者への説明と同意、術後の観察項目。