高齢者がMRI検査を受ける前に、看護師が確認する内容で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
MRI検査は強力な磁場と電波を使用するため、体内の金属類(ペースメーカー、人工内耳、金属製の義歯、アクセサリー、古いタトゥーなど)が発熱したり、画像に悪影響を与えたり、場合によっては事故につながる危険性があります。特に義歯は、金属が含まれていることが多いため、検査前に必ず確認し、取り外しの指示をする必要があります。高齢者においては、義歯を使用している割合が高いため、重要な確認項目です。
選択肢ごとの解説
- 1. 睡眠状況はMRI検査の直接的な禁忌事項や注意点とは関連が薄く、緊急性のある確認事項ではありません。検査中の体動に関連する可能性はありますが、優先度は低いです。正しくは:MRI検査の安全性や正確性に直接影響する事項(金属の有無、既往歴など)を確認します。選びやすい理由:高齢者の全身状態を把握するための一環としては理解できるため、一般的な問診と混同して選びやすいかもしれません。混同注意:一般的な問診項目と、特定の検査前確認項目を混同しやすいです。
- 2. 正解。MRI検査は強力な磁場を使用するため、金属製の義歯(入れ歯)は検査中に発熱したり、画像にアーチファクト(ノイズ)を生じさせたりする可能性があります。そのため、検査前に必ず確認し、必要に応じて取り外してもらう必要があります。
- 3. 呼吸困難の既往や現症状は、検査中の体位保持の困難さや、閉所恐怖症の増悪など間接的に関連する可能性はありますが、MRI検査の直接的な禁忌事項ではありません。緊急で検査前に確認すべき事項としては優先度が低いです。正しくは:MRI検査の安全性や正確性に直接影響する事項(金属の有無、既往歴など)を確認します。選びやすい理由:高齢者の一般的な既往歴や健康状態を把握する上では重要な項目であるため、MRI検査特有の注意点と混同しやすいです。混同注意:MRI検査の直接的なリスクと、一般的な健康状態の評価項目を混同しやすいです。
- 4. 嚥下機能の評価は誤嚥性肺炎のリスク管理において重要ですが、MRI検査自体に直接関連する禁忌事項や注意点ではありません。検査中に水分補給が必要になることは稀であり、検査前の緊急確認事項ではありません。正しくは:MRI検査の安全性や正確性に直接影響する事項(金属の有無、既往歴など)を確認します。選びやすい理由:高齢者の全身状態を把握する上で重要な項目であるため、MRI検査に特化した確認事項と混同しやすいです。混同注意:一般的な身体アセスメント項目と、特定の検査前確認項目を混同しやすいです。
国試ポイント
MRI検査前に看護師が確認すべき重要な事項(特に禁忌事項や安全管理に関わる事項)を理解しているか問う問題です。高齢者という設定を加えることで、義歯などの確認の重要性を強調しています。
混同注意
MRI検査前の確認事項と、一般的な健康状態のアセスメント項目、または他の検査(X線、CTなど)の注意事項と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
MRI検査における絶対的禁忌と相対的禁忌の違い、それぞれの具体的な物品や状態、および検査後の看護について問われる可能性があります。
関連知識
MRIの原理、MRI検査の禁忌事項(絶対的禁忌:ペースメーカー、人工内耳、脳動脈クリップなど。相対的禁忌:金属製義歯、古いタトゥー、閉所恐怖症など)、検査前の問診・説明、看護師の役割。