上肢の運動を図に示す。肩関節の屈曲の可動域測定で正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
肩関節の屈曲とは、腕を前方に向かって挙上する動きを指します。下図の5番の姿勢は、上腕骨が体幹に対して前方に持ち上げられている状態を示しており、これは肩関節の屈曲運動の最も適切な可動域測定姿勢です。他の選択肢は、外転、伸展、内旋、外旋といった異なる肩関節の運動を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. この図は肩関節の外転を示しており、屈曲の可動域測定には不適切です。外転は腕を体の外側へ持ち上げる動きを指します。正しくは:肩関節の屈曲を測定する場合、腕は前方へ挙上する。選びやすい理由:上肢の動きを示すため、一見すると正しい姿勢のように見えるかもしれない。混同注意:屈曲と外転の区別が曖昧だと誤って選択する可能性がある。
- 2. この図は肩関節の伸展を示しており、屈曲の可動域測定には不適切です。伸展は腕を体の後方へ動かす動きです。正しくは:肩関節の屈曲を測定する場合、腕は前方へ挙上する。選びやすい理由:様々な方向への動きがあるため、混乱する可能性がある。混同注意:屈曲と伸展の定義が混同されやすい。
- 3. この図は肩関節の内旋を示しており、屈曲の可動域測定には不適切です。内旋は上腕を内側にひねる動きです。正しくは:肩関節の屈曲を測定する場合、腕は前方へ挙上する。選びやすい理由:上肢の複雑な動きの一つとして提示されているため、誤解を招くかもしれない。混同注意:屈曲と回旋運動の区別がつきにくい場合がある。
- 4. この図は肩関節の外旋を示しており、屈曲の可動域測定には不適切です。外旋は上腕を外側にひねる動きです。正しくは:肩関節の屈曲を測定する場合、腕は前方へ挙上する。選びやすい理由:多方向への運動の一つとして、正しい選択肢に見える可能性がある。混同注意:屈曲と回旋運動の違いを理解していないと誤る。
- 5. 正解。この図は、腕を前方へ挙上する肩関節の屈曲運動を表しており、可動域測定の際に取るべき正しい姿勢です。選びやすい理由:他の選択肢と比べて、最も前方に腕を上げている状態であるため、判断しやすい。
国試ポイント
肩関節の基本的な運動方向(屈曲、伸展、外転、内転、内旋、外旋)とその可動域測定時の正しい肢位を正確に理解しているかが問われます。特に、屈曲と伸展、外転と内転は混同しやすいため、それぞれの動きと基準となる軸を把握することが重要です。
混同注意
肩関節の屈曲と外転は、腕を挙上する運動であるため混同しやすいですが、屈曲は前方に、外転は側方に腕を挙上する点で異なります。また、伸展は屈曲の逆方向の動きです。
次に同じ論点が出たら
この問題で正答できた場合、さらに肩関節の他の運動(外転、内転、内旋、外旋)の可動域測定肢位や、それぞれの正常な可動域角度について確認し、理解を深めましょう。また、股関節や膝関節など、他の主要な関節の基本的な運動とその測定肢位についても復習すると良いでしょう。
関連知識
肩関節は多軸性の関節であり、最も可動域が大きい関節の一つです。その構造(関節窩と上腕骨頭の適合性、関節包の緩さ、腱板の存在など)が、多様な運動を可能にしています。各運動の正常な可動域の目安も併せて学習することが推奨されます。