国際生活機能分類〈ICF〉で「生活機能」の構成要素に含まれるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
国際生活機能分類(ICF)において「生活機能」は、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの構成要素から成り立っています。このうち「活動」は、個人が特定の課題や行為を行うことを指し、生活機能の重要な一部です。他の選択肢は、ICFにおける健康状態、または旧分類であるICIDHの用語であり、ICFの「生活機能」の直接的な構成要素ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。国際生活機能分類(ICF)において「生活機能」は、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの要素で構成されます。「活動」は、個人が課題を遂行することや行為をすることを指し、生活機能の重要な構成要素の一つです。選びやすい理由:ICFの基本的な構成要素であるため、迷うことは少ない。混同注意:「能力障害」や「社会的不利」といった関連用語との混同に注意が必要。
- 2. 疾病は、ICFの「健康状態」に含まれる要素であり、「生活機能」の直接的な構成要素ではありません。ICFは疾病自体を分類するものではなく、疾病が個人に与える影響を多角的に捉えるフレームワークです。正しくは:「健康状態」選びやすい理由:疾病が生活機能に影響を与えるため、関連があるように思える。混同注意:疾病は生活機能に影響を与える要因だが、生活機能そのものの構成要素ではない点を理解する。
- 3. 「能力障害」は、ICFの前身である国際障害分類(ICIDH)で使用されていた用語であり、ICFでは「活動制限」や「参加制約」として表現されます。ICFでは、障害を単一の要素として捉えるのではなく、心身機能・身体構造、活動、参加といった様々なレベルでの問題として捉えます。正しくは:「活動制限」または「参加制約」選びやすい理由:「障害」という言葉から、生活機能に関連すると感じるかもしれない。混同注意:ICIDHとICFの用語の違いを明確に理解することが重要。
- 4. 「社会的不利」は、ICIDHで使用されていた用語であり、ICFでは「参加制約」や「環境因子」に含まれる概念とされます。ICFでは、環境因子が参加に与える影響として捉えられます。正しくは:「参加制約」または「環境因子」選びやすい理由:「社会」という言葉から、生活機能の広がりを感じさせるため、正しく見える可能性がある。混同注意:ICIDHとICFの用語の違いを明確に理解すること、および環境因子との関連性を把握することが重要。
国試ポイント
国際生活機能分類(ICF)の基本的な構成要素を正確に理解しているかが問われる問題です。ICFは、健康状態、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子といった多角的な視点から人の生活機能と障害を捉える枠組みであり、それぞれの用語の定義と相互関係を把握することが重要です。特に、ICIDHからの変更点や、ポジティブな側面も捉えるというICFの理念を理解していることが求められます。
混同注意
国際障害分類(ICIDH)の用語(能力障害、社会的不利)と国際生活機能分類(ICF)の用語(活動制限、参加制約、環境因子)が混同しやすいです。また、生活機能と健康状態、およびそれらの相互作用に関する理解が曖昧だと誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
ICFの各構成要素が具体的にどのような内容を指すのか、またそれらがどのように相互作用し、個人の生活機能と障害を形成するのかを詳細に説明できるか。例えば、特定の疾患を持つ患者の生活機能について、ICFの視点を用いて分析できるかどうかが次のステップとなります。
関連知識
ICFの各構成要素の定義と具体例、例えば「心身機能・身体構造」には感覚機能や筋骨格機能など、「活動」には歩行や食事、入浴など、「参加」には仕事や教育、地域活動への関与などが含まれることを学習すると理解が深まります。また、環境因子(物的環境、人的環境など)と個人因子(年齢、性別、生活習慣など)が生活機能に与える影響も理解しておく必要があります。