エアマットレスの使用目的で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
エアマットレスは、体圧が集中しやすい部位への圧迫を軽減し、広い範囲に体圧を分散させることで、褥瘡の発生を予防したり、既存の褥瘡の悪化を防いだりすることを主な目的として使用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。エアマットレスは、マットレス内の空気圧を自動的または手動で調整することで、身体と接する面積を広げ、一点に集中する体圧を効果的に分散します。これにより、褥瘡(床ずれ)の発生を予防または治療する目的で用いられます。正しくは:適切です。選びやすい理由:他の選択肢も一部関連性があるように見えるかもしれませんが、エアマットレスの最主要な使用目的は体圧分散による褥瘡予防です。混同注意:「体温管理」や「末梢循環の促進」も看護の重要な側面ですが、エアマットレスの直接的かつ主要な機能とは異なります。
- 2. エアマットレス自体に体温を積極的に管理(冷却や加温)する機能は通常ありません。一部の特殊なマットレスには温度調節機能が付いているものもありますが、一般的なエアマットレスの主な目的ではありません。正しくは:エアマットレスの主な機能は体圧分散であり、体温管理ではありません。選びやすい理由:褥瘡予防のためには皮膚の清潔や発汗の管理も重要であり、そこから体温管理と結びつけてしまう可能性があります。混同注意:体温管理は発熱時や低体温時に重要な看護ケアですが、エアマットレスの役割とは異なります。
- 3. 関節拘縮は、長期臥床や麻痺などにより関節が動かされずに固まる状態です。エアマットレスは体圧分散には有効ですが、関節の可動域を維持したり、拘縮を予防したりする直接的な効果はありません。拘縮予防には、適切な体位変換や関節可動域訓練が必要です。正しくは:関節拘縮の予防には、体位変換やリハビリテーションが主であり、エアマットレスは直接関係しません。選びやすい理由:体位変換のしやすさや安楽性から、間接的に拘縮予防につながるかのように誤解するかもしれません。混同注意:拘縮予防は身体機能の維持に重要ですが、エアマットレスの主要機能ではありません。むしろ、エアマットレスを使用する患者は拘縮のリスクも抱えていることが多いです。
- 4. エアマットレスは体圧を分散させることで、圧迫による局所的な虚血を防ぎ、結果的に末梢循環への悪影響を減少させることはありますが、能動的に血液循環を促進する機能はありません。末梢循環の促進には、温罨法やマッサージ、下肢挙上などが有効です。正しくは:エアマットレスは圧迫による循環障害を避けることで間接的に寄与しますが、直接的な末梢循環促進の機能はありません。選びやすい理由:体圧分散により血流が悪くなるのを防ぐことから、「促進」という言葉に引きずられる可能性があります。混同注意:褥瘡の原因の一つに循環障害があるため、関連付けて考えてしまうかもしれませんが、エアマットレスは能動的な促進器ではありません。
国試ポイント
エアマットレスの最も重要な機能と使用目的を理解しているかが問われています。看護師として、医療機器の基本的な機能を正確に把握しておく必要があります。
混同注意
他の選択肢も健康管理の重要な要素であり、間接的に関連がないわけではありませんが、エアマットレスの『主たる使用目的』という点で区別が必要です。
次に同じ論点が出たら
エアマットレスの種類ごとの特性(静止型、交互変換型など)や、患者の状態に応じた適切な選択基準を判断できるか。
関連知識
褥瘡の発生メカニズム(圧迫、ずれ、摩擦)、褥瘡の好発部位、褥瘡予防のための体位変換、栄養管理、スキンケア。