女子の思春期の特徴で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)は視床下部から分泌され、下垂体前葉を刺激して卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促します。これらのホルモンが卵巣に作用し、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌を誘導することで、子宮内膜の変化と月経周期が確立されます。思春期におけるGnRHの脈動的放出の活性化が、初経を含む二次性徴の発現の引き金となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 日本人女子の初経の平均年齢は約12歳で、9歳で初経が発来するのは一般的ではありません。
- 2. 身長の伸びが最も加速する時期(成長スパート)は、通常、初経の1〜2年前から始まり、初経を迎える頃には伸びが緩やかになるか、止まる傾向にあります。正しくは:月経が始まる前に身長の伸びが加速します。選びやすい理由:思春期に身長が伸びるという点は正しいですが、そのタイミングに関する誤解を誘います。混同注意:思春期の身体的変化全般、特に二次性徴と成長スパートの時期が一致しているかのような誤解。
- 3. 思春期の身体的変化の順序として、乳房の発育(Thelarche)が陰毛の発生(Pubarche)よりも先に始まるのが一般的です。これはタナー段階でも示されています。正しくは:乳房の発育が始まってから陰毛が生え始めます。選びやすい理由:どちらも思春期の二次性徴であり、順序が逆転していると気づきにくいかもしれません。混同注意:思春期の二次性徴の出現順序(タナー段階)と混同します。乳房発育→陰毛発生→初経の順が一般的です。
- 4. 正解。GnRHは視床下部から分泌され、下垂体に作用して性腺刺激ホルモン(FSH, LH)の分泌を促します。これらのホルモンが卵巣に作用し、卵胞の発育と排卵、そして月経周期を確立させるため、月経開始にはGnRHの脈動的放出が不可欠です。
国試ポイント
女性の思春期における身体的変化の順序、特に二次性徴の出現順序と、そのホルモン学的メカニズムについての理解が問われる問題です。各変化の時期や主なトリガーとなるホルモンに関する知識が重要です。
混同注意
思春期の身体的変化の順序(乳房発育、陰毛発生、初経、成長スパートのピーク)や、関連するホルモンの種類とその作用部位・役割について曖昧な知識だと、誤った選択肢を選んでしまう可能性があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、女性の思春期における二次性徴の標準的な出現順序(乳房発育→陰毛発生→初経)と、各段階を制御する主要なホルモンの関係性を確認する。
関連知識
思春期のタナー段階分類、ホルモン(GnRH, FSH, LH, エストロゲン、プロゲステロン)の機能と調節、性周期のメカニズム。