在宅療養における医療的ケア児の支援について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
医療的ケア児とは、日常生活及び社会生活を営むために恒常的に医療的ケアを受けることが不可欠である児童のことです。胃ろうによる経管栄養は恒常的な医療的ケアに該当するため、胃ろうからの経管栄養を行っている児童は支援の対象となります。医療的ケア児支援法(医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律)によって、医療的ケア児に対する支援が強化されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 医療的ケア児の支援の対象は、特定の医療機器の使用の有無によって限定されるものではありません。むしろ、継続的な医療的ケアが必要かどうかが判断基準となります。正しくは:医療的ケア児の支援は、特定の医療機器の使用に限定されず、継続的な医療的ケアを必要とする全ての子どもが対象です。選びやすい理由:特定医療機器のリストがあるような印象を受けるため。混同注意:対象医療機器の限定と、継続的な医療的ケアの必要性の違い。
- 2. 地域包括支援センターは主に高齢者を対象とした総合相談窓口です。医療的ケア児の支援に関しては、市町村、障害児相談支援事業所、医療機関、保健所などが主な相談窓口となります。正しくは:医療的ケア児の相談対応は、市町村、障害児相談支援事業所、医療機関、保健所などが主な役割を担います。選びやすい理由:「地域包括支援」という名称から、広範な相談に対応すると誤解しやすいため。混同注意:地域包括支援センターの役割と、医療的ケア児支援における各機関の役割の混同。
- 3. 介護支援専門員(ケアマネジャー)は主に高齢者の介護保険サービス利用計画を作成します。医療的ケア児のサービス利用計画は、障害児支援利用計画として障害児相談支援事業所などが作成します。正しくは:医療的ケア児のサービス利用計画は、障害児支援利用計画として障害児相談支援事業所などが作成します。選びやすい理由:「支援専門員」「サービス利用計画」という言葉から、一見適切に見えるため。混同注意:介護支援専門員(ケアマネジャー)と障害児相談支援事業所の役割の混同。
- 4. 正解。胃ろうからの経管栄養は、医療的ケアの代表的な一つであり、継続的な医療的ケアを必要とする児童に該当するため、支援の対象となります。正しくは:正しい選択肢です。
国試ポイント
医療的ケア児の定義と、その支援体制に関する基本的な理解が問われています。特に、どの機関がどのような役割を担うのか、また具体的な医療的ケアの内容が支援の対象となるか否かを見極める知識が必要です。
混同注意
地域包括支援センターと障害児相談支援事業所の役割、介護支援専門員と相談支援専門員(障害者総合支援法に基づく)の役割の違いを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
医療的ケア児の家族への支援内容や、就学・就労支援、災害時の対応についても理解を深める必要があります。
関連知識
医療的ケア児支援法、障害者総合支援法、児童福祉法における医療的ケア児の支援、地域における支援体制(市町村、保健所、医療機関、教育機関との連携)。