熱型を図に示す。熱型の種類と図の組合せで正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
図Bは、体温が38℃以上で持続し、日内変動が1℃以内の特徴を持つ「稽留熱」を示しています。これは肺炎や腸チフスなどで見られる熱型です。したがって、選択肢2の「稽留熱 B」が熱型の種類と図の適切な組み合わせとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 図Aは、体温が平熱と発熱の間を数日おきに行き来する熱型であり、マラリアなどで見られる間欠熱に該当します。選択肢では間欠熱とされていますが、図の組み合わせが不適切です。正しくは:図Aは間欠熱である。選びやすい理由:図A自体は間欠熱であるため、この記述だけを見ると正しいと思ってしまうかもしれない。混同注意:各熱型がどの図に対応するかを正確に把握していないと誤答につながる。
- 2. 正解。図Bは、体温が終日38℃以上を維持し、日内変動が1℃以内の熱型を示しており、これは稽留熱の特徴と一致します。稽留熱は肺炎や腸チフスなどで見られます。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:他の熱型と混同しやすいが、日内変動が1℃以内という特徴を把握していれば正答できる。混同注意:弛張熱や間欠熱との区別が曖昧だと誤解が生じる。
- 3. 図Cは、体温が37℃以上に維持され、日内変動が1℃以上の熱型を示しており、これは弛張熱の特徴と一致します。選択肢では弛張熱とされていますが、図の組み合わせが不適切です。正しくは:図Cは弛張熱である。選びやすい理由:図C自体は弛張熱であるため、この記述だけを見ると正しいと思ってしまうかもしれない。混同注意:稽留熱との違い、特に日内変動の幅を正確に理解しておく必要がある。
- 4. 図Dは、体温が徐々に上昇し、数日間の発熱期を経て、徐々に下降して平熱に戻り、再び同様の発熱を繰り返す熱型を示しており、これは波状熱の特徴と一致します。波状熱はブルセラ症などで見られます。選択肢では波状熱とされていますが、図の組み合わせが不適切です。正しくは:図Dは波状熱である。選びやすい理由:図D自体は波状熱であるため、この記述だけを見ると正しいと思ってしまうかもしれない。混同注意:他の熱型、特に間欠熱との区別がつきにくい場合がある。
国試ポイント
本問は、看護師として臨床で遭遇する様々な熱型について、それぞれの特徴的な体温曲線パターンを正確に識別できるかを問う問題です。各熱型(稽留熱、弛張熱、間欠熱、波状熱など)の定義と、それに該当する疾患を関連付けて理解していることが重要です。
混同注意
稽留熱と弛張熱はともに持続性の発熱ですが、日内変動の幅によって区別されます。また、間欠熱と波状熱は発熱期と無熱期を繰り返しますが、その体温変化のパターンが異なります。これらの微妙な違いを混同しないよう注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
熱型から疾患の可能性を推測し、必要な看護ケアや観察項目を判断できるか。例えば、稽留熱であれば脱水や全身状態の悪化に注意し、解熱剤の使用や体温管理、水分補給などの方針を立てる。
関連知識
熱型には他に、弛張熱(日内変動が1℃以上)、間欠熱(平熱と発熱を繰り返す)、波状熱(発熱と無熱が波のように繰り返す)、回帰熱(発熱期と無熱期が周期的に現れる)などがあります。それぞれの熱型がどのような感染症や疾患で典型的に見られるかを把握しておくことが、臨床でのアセスメントに役立ちます。