キューブラー・ロス, E.による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
キューブラー・ロスが提唱した「死にゆく人の心理過程(死の受容の5段階)」は、否認、怒り、取引、抑うつ、そして受容の順に進行します。したがって、最も最終的な段階は「死の受容」です。この段階では、患者は自身の運命を穏やかに受け入れ、心の平安を得るとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 「怒り」は死にゆく人の心理過程における第二段階です。現実を認識し始めた患者が、なぜ自分がこのような状況にあるのかという不公平感から、周囲や運命に対して抱く感情を指します。正しくは:最終段階は「死の受容」です。選びやすい理由:ショックと否認の後に来る感情として選択しやすいですが、最終段階ではありません。混同注意:否認、取引、抑うつなどの他の段階と混同しやすいかもしれません。
- 2. 「否認」は死にゆく人の心理過程における第一段階です。患者が自身の死を受け入れられず、「まさか自分が」という思いから現実を拒絶する状態を指します。正しくは:最終段階は「死の受容」です。選びやすい理由:死の告知を受けた際の最初の反応として重要であるため、印象に残りやすいですが、最終段階ではありません。混同注意:怒りや抑うつなど、感情が表面化する他の段階と混同しやすいです。
- 3. 正解。キューブラー・ロスが提唱した死にゆく人の心理過程は「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」の5段階であり、「死の受容」は最も最終的な段階です。この段階では、患者は自身の死を静かに受け入れ、平安な状態に至るとされています。
- 4. 「取引」は死にゆく人の心理過程における第三段階です。患者が、もし良い行いをすれば延命できるのではないかといった思いから、神や運命、医療者などと交渉しようとする段階を指します。正しくは:最終段階は「死の受容」です。選びやすい理由:怒りの後に続く段階として、希望を見出そうとする心理から選択しやすいですが、最終段階ではありません。混同注意:否認や怒りのように感情がはっきりしている段階とは異なり、交渉という行動を含むため、他の段階と混同しやすいです。
国試ポイント
キューブラー・ロスが提唱した「死の受容の5段階」の各段階の名称とその順序、各段階で患者が示す心理的特徴について理解しているかが問われています。特に、最終段階である「受容」の位置づけは重要です。
混同注意
各段階の名称(否認、怒り、取引、抑うつ、受容)とその順序を混同しやすいため、正確に覚える必要があります。特に「取引」と「抑うつ」の順序や内容を間違えやすいです。
次に同じ論点が出たら
この問題が解けなかった場合は、まずキューブラー・ロスの5段階の名称と順序を正確に覚えているかを確認し、次に各段階でどのような患者の心理状態が特徴的であるかを詳細に学習しましょう。さらに、終末期患者への具体的な看護介入についても理解を深める必要があります。
関連知識
終末期医療における患者の心理的ケア、グリーフケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の重要性、ターミナルケアの原則、死生観に関する知識も関連します。また、ホスピスケアにおける看護師の役割も重要です。