65歳以上の高齢者が要介護認定の有無に関わらず利用できるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
介護予防教室は、地域支援事業の中の介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)に含まれる事業であり、市町村が実施主体となります。この事業は、要介護状態になることを防ぐことを目的としており、要介護認定の有無に関わらず、65歳以上の高齢者(特に基本チェックリストで生活機能の低下がみられる方)が利用できるのが特徴です。他の選択肢は、介護保険法に基づくサービスであり、利用には原則として要介護認定が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。介護予防教室は、要介護状態になることを防ぐ目的で、地域住民の高齢者を対象に実施されており、要介護認定を受けていない方も含め、誰もが参加できます。特に地域支援事業の一環として、市町村が主体となり運営されています。
- 2. 介護老人保健施設は、要介護認定で要介護1以上の認定を受けた高齢者が、主に在宅復帰を目指してリハビリテーションや医療ケア、日常生活の支援を受けるための施設です。要介護認定が必須条件となります。正しくは:介護老人保健施設は、要介護認定で『要介護1以上』の認定を受けた高齢者が利用できます。選びやすい理由:高齢者施設の一種であるため、誰でも利用できると誤解しやすいですが、利用には要介護認定が必要です。混同注意:特別養護老人ホーム(要介護3以上が原則)や軽費老人ホーム(比較的自立した高齢者向け)などの高齢者施設の種類と混同しやすいです。
- 3. 夜間対応型訪問介護は、要介護認定で要介護1以上の認定を受けた方が、夜間に自宅で緊急的な訪問介護サービスを受けられるものです。要介護認定が必須であり、要支援の方は利用できません。正しくは:夜間対応型訪問介護は、要介護認定で『要介護1以上』の認定を受けた方が利用できます。選びやすい理由:在宅サービスなので、比較的利用しやすいイメージがあるかもしれませんが、介護保険サービスの多くは要介護認定が前提です。混同注意:定期巡回・随時対応型訪問介護看護(要介護者向け)や、訪問看護(医療保険・介護保険どちらでも利用可能だが、介護保険利用には要介護認定が必要)と混同しやすいです。
- 4. 通所介護(デイサービス)は、要介護認定で要介護1以上の認定を受けた方が、日中の入浴、食事、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受ける施設です。要介護認定が利用の必須条件となります。正しくは:通所介護(デイサービス)は、要介護認定で『要介護1以上』の認定を受けた方が利用できます。選びやすい理由:「デイサービス」という言葉から、地域住民なら誰でも利用できるような印象を受けやすいですが、介護保険サービスであるため、要介護認定が必要です。混同注意:通所リハビリテーション(デイケア、要介護認定が必要)や、地域活動支援センター(障害者対象)などと混同しやすいです。
国試ポイント
高齢者福祉サービス、特に介護保険制度における『地域支援事業』と『介護給付・予防給付』の対象者の違いを正確に理解しているかを問う問題です。要介護認定が不要なサービスと必要なサービスを区別する知識が重要です。
混同注意
介護保険サービスの利用条件(要介護認定の必要性)と、地域支援事業におけるサービスの利用条件を混同しやすいです。特に、介護予防サービスと名がつくものには、要支援者向けの介護予防給付と、要介護認定が不要な総合事業サービスがあるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まずそのサービスが介護保険給付(介護給付・予防給付)に該当するか、地域支援事業に該当するかを判断します。介護保険給付であれば原則要介護認定が必要、地域支援事業であれば要介護認定が不要な場合があると判断して、さらに具体的なサービス内容を確認します。
関連知識
介護保険制度の二本柱である『介護給付・予防給付』と『地域支援事業』の概要と対象者。特に地域支援事業に含まれる『介護予防・日常生活支援総合事業』の具体的な内容(第1号事業、第2号事業)。