職業病や労働災害の防止、より健康的な労働環境の確保および労働者の健康の向上を目的としている法律はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を形成することを目的としています。具体的には、労働災害の防止、作業環境の改善、作業方法の確立、健康管理の推進などに関する事項を定めており、設問の記述内容と完全に一致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 労働組合法は、労働者が使用者と対等な立場で交渉し、労働条件の維持・改善を図るための団結権、団体交渉権、団体行動権を保障する法律です。労働災害の防止や健康的な労働環境の確保を直接の目的とはしていません。正しくは:労働組合法は、労働者の団結権、団体交渉権、団体行動権を保障し、労使関係の調整を目的とする。選びやすい理由:労働者の権利に関わるため、一見関係があるように思えるかもしれませんが、健康維持や安全確保とは直接の目的が異なります。混同注意:労働組合の活動が結果的に労働環境の改善につながる可能性はありますが、法律の直接的な目的ではありません。
- 2. 労働基準法は、労働時間、賃金、休日など、労働条件に関する最低基準を定めた法律です。労働者の生命および健康に関する規定も一部含まれますが、主に労働条件の最低基準を定めるものであり、職業病予防や労働安全衛生の具体的な対策を包括的に定めているわけではありません。正しくは:労働基準法は、労働条件の最低基準を定め、労働者の基本的な権利を保護する。選びやすい理由:労働条件の一部として安全や健康に関する規定も含まれるため、誤解しやすい選択肢です。しかし、主な目的は労働条件の最低基準設定です。混同注意:労働基準法が労働者の安全配慮義務に触れることもありますが、労働安全衛生法ほど具体的に安全衛生対策を規定しているわけではありません。
- 3. 正解。労働安全衛生法は、労働災害の防止を目的とし、労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを定めています。設問で述べられている『職業病や労働災害の防止、より健康的な労働環境の確保および労働者の健康の向上』は、まさにこの法律の目的と合致します。正しくは:労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を形成するための労働災害防止を目的とする。選びやすい理由:設問の目的と完全に一致するため、正しい選択肢として明確です。混同注意:他の労働関連法規と混同されがちですが、具体的な安全衛生対策に特化している点が特徴です。
- 4. 労働関係調整法は、労働争議の予防と解決を目的とし、斡旋、調停、仲裁などの手続きを定めています。労働災害の防止や健康の向上を直接の目的とはしていません。正しくは:労働関係調整法は、労働争議の予防と解決を図り、労使関係の安定化を目的とする。選びやすい理由:労働関係全般に関わる法律であるため、誤解を招く可能性がありますが、争議解決が主な目的です。混同注意:労働組合法と合わせて、労使間の関係調整を主眼としている点で異なります。
国試ポイント
労働関連法規の目的と内容の理解が問われています。特に、労働安全衛生法が労働災害防止と労働者の健康確保に特化した法律であることを正確に把握しているかが重要です。
混同注意
労働基準法は労働条件全般を定めるため、安全衛生の一部も含むことから混同しやすいですが、労働安全衛生法はより専門的に労働者の安全と健康に焦点を当てています。
次に同じ論点が出たら
各法律の具体的な適用範囲や、どのような状況でどの法律が関連するかを事例問題形式で問われる可能性があります。
関連知識
労働基準法、労働組合法、労働関係調整法のそれぞれの主な目的と、それらがどのように異なるかを理解することも重要です。労働者の権利保護、労働条件の最低基準、労使関係の調整といった側面を区別して学習することが求められます。