臨死期にある患者に出現する呼吸の変化で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
チェーン-ストークス呼吸は、呼吸が徐々に深くなり、その後浅くなって無呼吸期に入り、再び同じサイクルを繰り返す呼吸パターンです。これは脳の呼吸中枢の機能低下が原因で、心不全、脳疾患、および生命の終末期によく見られます。臨死期の患者に見られる特徴的な呼吸変化であり、最も適切な選択肢です。
選択肢ごとの解説
- 1. 過呼吸は、通常、不安やパニック発作などによって生じる急速で深い呼吸であり、臨死期に典型的に見られる呼吸パターンではありません。多くの場合、意識がはっきりしている状態で生じやすいです。正しくは:臨死期には、呼吸が浅く不規則になる傾向があります。選びやすい理由:呼吸の変化という点で選択肢に迷うかもしれませんが、その特徴が異なります。混同注意:過呼吸は精神的な要因で起こりやすく、臨死期の生理的な変化とは異なります。
- 2. 奇異呼吸は、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時に膨隆するという、胸郭と腹部の動きが逆になる呼吸を指し、主に胸部外傷(フレイルチェスト)などで見られます。臨死期の典型的な呼吸パターンではありません。正しくは:臨死期の呼吸は不規則性や一時的な停止が特徴です。選びやすい理由:異常な呼吸様式であるため、一見正しいように思えるかもしれませんが、原因と特徴が異なります。混同注意:奇異呼吸は主に器質的な損傷によって生じ、臨死期の呼吸は中枢神経系の機能低下が原因です。
- 3. クスマウル呼吸は、深く規則的な大呼吸であり、代謝性アシドーシス、特に糖尿病性ケトアシドーシスで見られる代償性の呼吸です。臨死期の呼吸の特徴とは異なります。正しくは:臨死期の呼吸は、深さやリズムが不規則になることが多いです。選びやすい理由:呼吸の異常パターンの一つですが、原因となる病態が異なります。混同注意:クスマウル呼吸は身体がアシドーシスを代償しようとする反応で、臨死期の呼吸は生命活動の低下によるものです。
- 4. 正解。チェーン-ストークス呼吸は、呼吸が徐々に深くなり、その後徐々に浅くなって一時的に停止するというサイクルを繰り返す呼吸パターンです。これは脳の呼吸中枢の機能低下によって生じ、心不全、脳疾患、および臨死期の患者によく見られます。生命の終末期に典型的に観察される呼吸パターンの一つです。正しくは:この呼吸パターンは、臨死期の脳幹機能の低下を示します。選びやすい理由:他の異常呼吸様式と混同されやすいですが、サイクル性が特徴です。混同注意:クスマウル呼吸のような深呼吸と誤解されがちですが、こちらはサイクルと無呼吸期が特徴です。
国試ポイント
臨死期に特有の身体変化、特に呼吸器系の徴候を理解しているかどうかが問われる問題です。様々な異常呼吸パターンとその原因、出現状況を正確に区別することが重要です。
混同注意
Kussmaul呼吸、奇異呼吸、過呼吸といった他の異常呼吸パターンとの区別が重要です。それぞれの特徴と原因病態を正確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
臨死期の呼吸パターンを認識できるだけでなく、その呼吸変化が示唆する生理的・病態生理学的意味を説明できるか。また、それらの情報に基づいてどのような看護ケアが必要かを判断できるか。
関連知識
臨死期の身体的変化(チアノーゼ、皮膚の変化、消化器症状など)、バイタルサインの変化、看取りのケアにおける看護の役割、疼痛管理。